
初訪。
ここ数ヶ月ほど、
浜松は、ちょっとした新店ラッシュの感があるが、
その中でも、特に気になっていた店だ。
以前、「荻窪ラーメン十八番」があった場所に、
ガラリとイメージの異なる渋~い店構え。
荻窪十八番 はどこへいったのかというと、
道を挟んで、すぐ斜向かいに移転している。
この2店は いったいどんな関係があるのだろう。
店に入って真正面の奥に、
腕組みをした店主の、大きな版画が飾られて、
強いまなざしで、こちらを見ている。
あたかも一個の芸術家のごとく、
自己そのものを “売り”とする姿勢のようだ。
店構えと言い、この肖像画といい、
その<美意識>には、強い“芯”がある。
よぉ~し、期待出来そうだ。
『特製しお中華そば』 を麺固めで。
全ての状態がベストのタイミングで提供された、
実に端正にして、精緻なビジュアル。
あかるい黄金色の塩スープが、キラキラと輝く。
スッキリ系だが、充分な厚みと深みを持ち、
ピンとした、志の高い香気が立ち昇る。
明瞭な塩角も心地良い。
加水率やや低めの、極細の縮れ麺。
このスープに、これ以上ない程のマッチングだ。
そして後味に、えもいわれぬ香りを残す。
ノスタルジックで官能的な香りである。
具材は、チャー、メンマ、海苔、ナルト、青ネギ。
特筆すべきは、実に整然と並べられだチャー。
脂身のほとんどない部位を使っているのに、
やわらかくて、ジューシーな “逸品”だ。
唯一物足りないのが、全体のボリューム感。
麺の量を、少し増やしてくれると嬉しいのだが…
-とはいうものの、
これだけ筋の通った新店の登場は実に貴重だ。
その美意識と心意気!心から応援したい。
(“美しい”新店の登場)