
2訪目。
クリスマス直前、夜の浜松駅前繁華街。
定番のBGM♪が、あちこちで流れ、
不景気~といいながらも、すこしだけ華やぐ街。
師走の寒風に、背を丸めながら街を歩き、
この店のガラス戸を引く。
シンと静まり返った店内。
時計の “コチコチ” という音だけが聞こえる。
誰もいないのだろうか。
わ、いつのまにか、カウンターに店主の姿。
いつ、どこから登場したのだろう。
停止していた空気が、再び動き始めた。
『チャーシューワンタン麺(大)』+味玉を麺固めで。
豚骨と鶏ガラのみを使用、というスープ。
ガッシリとした、動物系の力強い手応えと風味。
更に、香りの良いラードが、
ナチュラルで厚みのあるコクと甘みを加える。
麺は、中細の縮れ麺。
開店当初から変えていないというが、
確かに、このスープとのコンビは不動であろう。
脂の少ない部位を使用の、噛み締め系チャー。
ガタイが良く、しっかりとしたメンマ。
完全なる“ゆでたまご”の“味玉”。
巨大で存在感抜群、ツルリと見事なワンタン。
直球で、線が太くて、手応えのある面々。
この店、なんと昭和23年の開店というから、
浜松では最古級のラー屋だろう。
以来60年の間、メニューを2つ追加した以外は、
一切なにも変えていないというから驚きだ。
ナチュラルで、線が太くて、
ガッシリと風味が立った <昔ラー>。
或る情報では、堂々浜松1位がつけられている。
レトロを模倣した店は、ときどき見かけるが、
この店、イミテーションじゃない。
時計を、昭和23年でピタリと止めたまま。
ちょっとコワイいほどの “静寂の重み”がある。
(ちょっと“本格派過ぎ”かも)