
海老蔵 5訪目。
この店の、白・黒・赤・黄 を一巡して、
残すは “つけ麺系”のみだと思っていたのだが、
あとひとつの大事な柱を見落としていた。
そう! 『海老蔵の塩』 の存在だ。
主軸の海老蔵ラーと つけ麺の光彩のハザマで
やや影の薄い 『塩』 ではあるが、
これを食せずして、いったいどうするっ。
苦手なつけ麺よりも、こっちの方が先じゃぁっ!
ということで、『塩スペシャル』 を麺固めで。
スペシャルというVer.は初めてだが、
なるほどスペシャルの名に相応しいビジュアル。
よろこびが満載、湧き上がる歓声。
キリッと直線的、明快な塩角のスープだ。
他のメニュー群と比して、少しく異色の感あり。
ただし、そのバック・グラウンドには、
豊潤で丸い、海老蔵的裏づけをしっかりと持つ。
鋭角的な塩角と、どっしりと丸い背景。
この相反する二者の “乖離と共存の絶妙”
嗚呼 これでこそ 『海老蔵の塩』 である。
カネジン麺の、例のスープ持ち上げの一件も、
この塩角が、共に持ちあがってくることによって、
明快なエッジ感となり、クリアな手応えだ。
よろこびに満ち溢れた、満載具材の圧倒感。
海老蔵式チャー、メンマ、味玉、海苔、
そして、どっさりと盛り上げられた刻みネギの山。
“熱い”と“冷たい”が、同時に同量ずつ主張する。
この不思議な快感、クセになりそうである。
ただひとつだけ惜しむらくは、
この冷たいネギがスープを早く冷ましてしまうこと。
なにか、画期的な解決方法はないものか。
おっといかん! 眠れなくなりそうだ。
さて、残すところは “つけ麺系”である。
(“乖離”と“共存”の絶妙)