シルバーグレーの肌寒い曇天の中、初訪。

南欧テイストの外観。
モノクロームの景色の中、
夢幻の如く浮かび上がる、色彩世界。
店内に入れば、
けだるいジャズ・ボーカルのBGM♪

確か、私は『ラー』を食べに来た筈だが。
不思議なトリップ感は或る種快感ですらある。

やがて、オーダーを取りに現れた、
フランス詩人のような不思議な雰囲気の店主。
『黒ごまタンタン麺』 を激辛でオーダー。

めずらしい 『黒胡麻』 使用の坦々麺。
スープはあくまで 『黒』。そして、
白ネギ、青菜、メンマ、挽肉などでデコレート。
白胡麻使用のようなクリーミーな濃厚さとは
また違う、スッキリとした印象。

唐辛子というより、
山椒がメインのスパイスの組み立てで、
いわゆる「辛く」はないのだが、まさに医食同源、
ダイレクトに身体に来る!火照る!! 痺れる!!!
このスパイス世界、
おそらく原形(四川)そのままなのであろう。

麺は、ゆるいカーブを描く普通の中太麺だが、
この店の、このスープの中では、
なにか不思議感を纏い、別物のようだ。

敢えて日本向けにアレンジしない、
というポリシーの由。
しかし、単にそれだけではない、
不思議な世界観を感じさせる店だ。

四川料理の『麻辣』の『麻』は、『痺れる』
という意味らしいが、
この店をひとことで表現するなら
まさに 『痺れる店』 である。



(南欧テイストの外観)