公式サイトが崩壊する日 | イセオサム会議

公式サイトが崩壊する日

最近のモバイルコンテンツビジネスの状況を考え、
ここ数年を思い返してみる。

僕らがどこに向かうかを含めて。


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1、課金全盛時代
1999年にi-modeが立ち上がって以来、
モバイルビジネスでは公式課金のプレゼンスが圧倒的だった。
チャリンチャリンと上場する会社も多く出た。



2、広告モデル全盛時代
3年前、モバゲータウンやその他の無料ケータイサイトがブレイクした。



みんな、こぞってこう言った。



「これからは有料課金じゃない。
すべてが無料の広告モデルだ」




しかし、2年後のモバゲータウンの決算を見てハッとした人もいたのでは。
モバゲータウンの利益って、半分以上が課金じゃね?



そう、広告の利益自体は全体からすると圧倒的に少なく、
中身は課金であったのだ。



似たようなコンセプトで作られたサイトは、
広告で収益を上げようとしており、その多くは崩壊していった。



3、再び公式課金時代

広告モデルで大ブレイク、という夢を失ったプレイヤーたちは、
公式サイトを大量生産し、プロモーション(主にアフィリエイト)
で収益を立てる、という方針に転換。

逆に、プロモーションさえ上手ければ、多くの有料会員を抱えることができたのだ。

クルーズさんなどのメディア企業が、大きな方針転換をしている。
相変わらず、ザッパラス、MTIなどが業績好調というのもあり。



4、プロモーション困難時代

最近では、下記ニュースが出たりと、
アフィリエイト(ポイント入手目的)に対する風当たりが厳しくなってきた。

■出会い系解約時「有料サイト登録を」 成功報酬目的か
http://www.asahi.com/digital/mobile/OSK200912050078.html

キャリア側も、下記2種類の規制をかけようと動いている模様。
・特定のサイト(アダルトサイトや出会い系サイトなど)のポイント入手などを
 目的とした有料コンテンツの利用登録

・振り込め詐欺まがいのサイトによる有料コンテンツ利用登録の誘導(強要)


すべてのアフィリエイトが悪ではない。
むしろ、費用対効果が読める手法として、
クライアント、メディアともに利益が生まれる仕組みとしては有効である。

しかし、ASPという業態により、どこで不正利用されるかわからない、
という可能性を内包しているのも事実である。


公式課金CPのプロモーションにおいて、
多くの比重を占めるアフィリエイトが無くなると、
彼らは手の打ちようがなくなる可能性がある。



5、そして次のビジネスモデルへ

公式課金CPには、
・純広、リスティングなど既存の手法
・クリックによるアドネットワーク
・クリーンな成果報酬型モデル(ハロもGRAPEやってます)
などのプロモーション手法は残されている。


しかし、
ポートフォリオの多くを占めるポイントバックによるアフィリエイトは、
縮小傾向に入るだろう。

(信頼のおけるサイトであれば問題ないというジャッジもされる)



プロモーションという武器を失った時、
mixi、モバゲータウンをはじめ、ソーシャルアプリへ参入する企業も増えるだろう。



ここでは逆に、コンテンツが面白ければお金を払ってプロモーションしなくとも、
かなりの集客ができる。
(結局ここでのマネタイズは、広告=別の会社の公式課金に頼る部分も多くなるだろう)



だから、面白いヤツが勝っていく、本来のコンテンツ市場になるんじゃないかな。
この波を超えた先には、きっと明るい未来が待っていると考える。

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※業界を側で見ていたイセオサムによる、多少の主観があります。


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