ごーぶーさーた!
約一年振りの投稿でございます。
このところ、本読む方に全振りしてて
SNS系もブログ系もほぼノータッチだったんですよね。
で、この間読んだこれがめちゃ面白かったのでご紹介。
「ガーナを知るための57章」
2025年に発行された第2版です。
「地球の歩き方」っぽい内容なのかなあと
あまり期待しないで読み始めてみたら、ガーナの文化、
歴史、今の経済的な課題、地形や気候による農産物の違い、
王族の立ち位置、お葬式や宗教事情、今のエンタメ等々とても
盛りだくさん&そこそこ濃い内容で勉強になりました。
執筆されている方々は長年ガーナについて研究していたり
事業で携わっていたりといった面々なので
表面のさらっとした紹介よりはちょっと奥まっているんですよね。
かといって専門用語がずらりと並ぶという内容とも違うので
ガーナ初心者タイプよりも多少はガーナのことを知っている方が
楽しめるかもしれません。
私自身はガーナと長く付き合ってる割には情報源が
夫に頼り過ぎている部分に常々疑問を感じていて
もうちょっと中立的な情報源が欲しいなと思っていたところだったので
そういう意味では第三者目線でのガーナはとてもためになりました。
一番面白かったのは、エンクルマ氏とローリングス氏の紹介の章かな。
今までなんとなく持っていた二人への印象がガラリと変わりました。
こういうのも夫から話を聞くだけだと起こらなかった変化だと思う。
あとガーナのカカオ農園に絡んだ児童虐待問題ね。
なんとなく違和感があったんだけど、これを読んで納得しました。
少し引用しますね。
-----------------------------
近年カカオについて世界の注目を集めているものに、カカオ生産現場での
児童労働の問題がある。
2020年に刊行されたシカゴ大学世論調査センターの報告書によると
ガーナのカカオ生産地帯では71万人以上の子供(5歳~17歳)が
「危険で有害な児童労働」に従事しており、これは同地域における
子供全体の51%にあたるとされている。
この数値をみると、ガーナの農村では多くの子供たちが悲惨な児童労働に
従事しているように考えてしまうが、実際はどうなのだろうか。
先のシカゴ大学の調査報告書は、カカオ畑での子供の労働のうち97%は
自分の親または親戚の畑でのものであり、また学校に行かずに農作業に
従事していた時勢はほどんどなかったとしている。
つまりカカオ畑での「児童労働」のほどんどは、放課後や休日に
おこなわれている家の畑の手伝いである。
ではなぜ家の畑の手伝いが「危険で有害な児童労働」となるのか。
ここで重要なのは、何が「危険で有害」とみなされるかである。
国際労働機関(ILO)は、子供の健康を害するような労働を
「危険で有害な労働」と定義し、18歳未満の子供にさせてはならない
としている。
ガーナではこの定義に基づき、農薬の使用、畑の開墾作業、重い荷物
(体重の3分の1以上)の運搬、刃物などの鋭利な道具の使用、
夜間の労働などが「危険で有害な労働」であるとされている。
しかし、ガーナの農村の文脈でこれらすべてを「危険で有害な労働」と
みなすべきかについては、意見が分かれるところだ。
農薬散布や夜間の労働などが、子供にさせてはいけない「危険で
有害な労働」にあたることは、だれもが同意するだろう。
しかし例えば、カカオの実を小型の刃物で割って中のカカオ豆を
取り出す作業も「危険で有害な労働(鋭利な道具の使用」とされ
18歳未満の子供がおこなってはならないとされている。
しかし農村の日々の生活現場では、同じような刃物を使って
作物の収穫、薪集めや調理がおこなわれており、子供もこれらの
作業を手伝っている。
高橋努著・第一章「カカオ」より抜粋
-----------------------------------------
まあ体感としてはこんな感じよね。
これを読んで面白そうだなあと思ったら、ぜひ手に取ってみて下さいね。
