オリックスの清原が引退です。そこで思い出しました。
彼がまだ巨人時代、打撃不振で世間から叩かれていた時でした
当時、中日にいた落合博満(現中日監督)が言っていた言葉を思い出しました。
「打てるわけないよ。だって素振りで球の来ないところにバット出しているもん」
今になって考えるととても重要なことです。
なぜなら人間は意識・無意識と関係なく、今体がある状態を学習しようとします。
動きをパターンで学習しパターンで動いたほうが、タイムラグなくスムーズに目的の動きができます。
だから練習はとにかく正確性を重視するべきだと思います。
正確性をもって練習すれば、体が正確な動きを「パターン」として学習し、正確性を維持したまま簡単に再現できます。
アジリティートレーニングもまずはじめは正確な動きができるようになって、そこで初めてスピードをあげていくことが必要だと思います。
また、縄跳びをするにしても、左右の足が前後した姿勢で飛ぶ子が結構多いのですが、そういうのもきっとスキーで左右差として現れてくると思います。
陸上でスキーの動きを再現するときも、足の位置やひざの向きなども実際のスキーと同様の感覚を持てるような正確な動きが必要です。
バドミントンやサッカーを行うにしても、スキーと共通の動きを見つけ出してその部分をしっかり正確に行っていけば「スキーのオフトレ」としては効果が上がると思います。それぞれの競技でのトレーニングとしては質は落ちてしまいますが・・・。
トレーニングとしていろんな動きはするべきだし、時には無理にガチャガチャ動く練習も必要です。いろんな動きができなければならないですから!
しかし、それが「パターン」の学習にならないような注意が必要です。野球の素振りのような繰り返す練習の場合には特に注意が必要でしょう。
僕も若き日にギターの早弾きがしたくて練習に明け暮れた日々がありました。
とにかく早く指を動かすことに集中しました。ぜんぜん上達しませんでした。
ある日思い立ってメトロノームを使い、すごく遅いスピードで練習しました。カタツムリよりも遅いスピードです(笑)。
そして何日もかけて少しずつスピードをあげていきました。とにかく正確にすることだけに気をつけました。
するとどうでしょう。結構早いのも弾けるようになったのです。
はじめはとにかく早く指を動かすことだけを意識していたため、体は早い動きだけ学習しました。それだけでした。
がんばっても成果は上がらないはずです。
もうちょっと早く気づいていれば・・・・・・・・(涙)
by やっち