二週間ぶり二回目のタリン。
大分地理も覚えて地図を見ずに母を案内できるようになったし、グーグルマップを使わず歩けるのはとても便利。前回歩きまわってよかった。
旧市街の中のホテルに荷物を置いて、初日の夜ご飯はピザを食べに行った。
かなり評価の高いピザ屋らしくとても美味しかったが、ピザとパスタを一皿ずつにワインを一杯ずつ飲んだら8000円ほどして母が驚いていた。
北欧を抜けても円安の影響でどこも外食は高い。
2日目、朝はホテルの朝食のビュッフェを食べる。こういうのは久々なので嬉しかったー。
街をざっと散策し、マーケットのエリアと新市街のロッテルマン地区を案内。
二回目なので感想は割愛。
ただ旧市街は母もいろいろ調べていて、一回目には見なかったような小道や城壁を上ることができより観光できた。
何も調べない私と違って母はよく下調べをするので観光する箇所は網羅している。
この旅のなかで得たことは、まずは観光案内所に行っていろいろ聞くと良いということだ。
現地の人の情報が一番正しい。しかもタリンの観光案内所は受付の人が日本語を話せた。
夕方は一人で北西の港のエリアへ行った。
特に観光地ではないが、前回リンナハルから見渡せて開発されている様子が気になっていたし建築家の方がそこにある刑務所を商業施設にリノベーションする計画をしていて、かなら気になっていたから。
バスを降りると工場等をリノベしたような建物がちらほらとあり、マンションは新しく近代的でコペンハーゲンの港湾地区に少し似ている。
港沿いに歩いていくと特徴的な小屋が並ぶエリア。
イグルパークという敷地で、アパートやサウナのモジュールを製造しているエストニアの会社が運営している。予約して実際に宿泊、利用ができるそうだ。
いくつかショールームもあってなかに入ってみたが、とても快適な空間だった。
そしてサウナエリアも見させてもらった。
大中小と様々のサイズがあり、大はとても大きく前日もついていてラグジュアリーだ。
シャワーブースやオフィスモジュールも販売している。
そこからまたしばらく歩くと海洋博物館があり、過去に実際に使われていた船が停泊していてなかを自由に見回ることができた。
本物の船なのでかなり見応えがあり、中央のエンジンルームとかもすごかった。
ここまで本格的な船の内部は見たことなかったし、それをそのまま大胆に公開してるのはなかなかない。
次の日は午前中ロッテルマン地区のカフェで再び建築家の方とお茶をした。
教えてもらった場所を実際に訪れた感想を話したり、再び事務所にお邪魔して検討中のマテリアルのことを聞いたりした。
ヨーロッパの建築のレンガ造りの壁の構造についてとか、エストニアと日本の建築教育の違いの話とかいろいろなことをお話できたし、こちらのいろいろな質問に丁寧に教えてもらえた。こちらの建築は日本と全く違うので話は全て新鮮で面白いし、いろいろと教えてもらえるのは本当に貴重だ。
海外からの来客もかなり多いそうで、この夏は特に頻繁に誰かを案内しているそうだが、エストニアという自分の好きな場所を知って好きになってもらえることが嬉しいと言っていた。
数年前は訪れる人もあまりいなかったらしい。エストニアが成長してますます注目されているんだろう。
私も教えていただいたお陰でタリンという町を他の都市以上に好きになれたし、また再び来たいと思った。この町が数年後どうなっているのだろうと思うし、進行中のプロジェクトができあがるのも見てみたいと思った。
街がどんどん成長していく、その主要な部分を担っているというのは文化を作っていくようなものだし建築をただ作る以上のものだと思う。
午後は母と残りの市内をまわってバスで二時間半ほどのタルトゥへ。