しばらく更新できなかったのは、パリで盗難に遭ったため。
六人部屋のホステルに滞在していたときに南京錠をかけた個人ロッカーに貴重品類の全ていれたハンドバッグをしまい、30分ほどトイレいったり化粧したりするために部屋をあけたその隙に全てなくなっていた。
盗難に遭ったものはパスポート、財布、スマホ、iPadでつまり貴重品と高価なものは全て盗まれた。
南京錠は元通りのままで綺麗にピッキングされた形となった。
あまり思い出しても楽しい記憶ではないのでブログを書く気も進まないが、記録のために残しておく。
そのあとはすぐクレジットカードを停止したり、警察にいったり、大使館にパスポート再発行手続きにいったりとバタバタしていた。
しばらく人間不信にもなり、街中の全ての人が悪い人なのではないかと疑って町を歩くのも億劫になった。
盗難されたその日もとりあえず同じホステルに泊まるしかなくなり、その日の夜は個人部屋にしてもらったものの怖くてほぼ眠れなかった。
ただ運が良かったのは翌日パリ在住の夫の知り合いの家に泊まらせてもらったり、いろいろ助けてもらうことができたことだ。
その次の日以降もホテルを移り安全な場所に移動したが、観光する気にはなれずひたすら部屋で過ごしていた。
留まった宿はairbnbでなかなか可愛かった。
今回わかったのは貴重品全て盗まれるととにかく大変。
予備のクレジットカードを持っていたのでまだなんとかなったが、
スマホを失うと一切の連絡手段や調べもの、地図アプリなど使えなくなるのがかなり不便。
頼れるのが記憶力(実家の電話番号と夫のメールアドレスは暗記していたので連絡が取れた)と、警察にいくにもスマホが無いと一人でたどり着くことは不可能、、
そしてこういう非常事態で、宿の人に状況を説明したり警察でいろいろ話したりと英語ができて本当に良かった。留学してなくて英語できなかったらいろいろ詰んでたと思う。
またもろもろ手続きを終えて落ち着いたあとも、スマホを失った代償は大きい。代理のスマホを急遽購入するも、普段友達と連絡取ってるLINEアカウントが使えなかったり、もろもろログインの必要なサイトは昨今二段階認証で電話番号と連動してるので全てログインできない。
かなりめんどくさい手続きを経てようやく再開できるか、ログインできないままのもいくつかある。
あと新しい代理のスマホは取り急ぎで近くの店で安いGalaxyを買ったのでiphoneと比べて使いづらかったり。。
今の時代はスマホよりパスポート盗まれる方がマシかも。。
海外で一人の時に一切を失うというのはなかなか強烈な体験で、自分もよく乗り越えられたなと思うが、いろいろ経験値があったから対処できたもののそうでなかったらどうしていたんだろう。
あと、ここまでひどい目に遭うと、なんか悪いことでもしたのかな?とか、もっとひどいことが今後も起きるんじゃないかとか疑心暗鬼になる。それがなかなか精神的に来るものだ。
留学中いろいろラッキーなことが多くて、そろそろ悪いことでも起きるかなとか思ってた矢先なので予感というのはなかなか当たるものだし、良いことと悪いことは交互に来るものだなと。
次はすごく良いことが起きるといいな。。
盗難の四日後くらいに、もともと来る予定だった母は急遽行き先をヘルシンキからパリに変更して、私の戸籍謄本を持って到着。それをすぐ大使館に持っていきパスポートと引き換えて翌日にパリを出てヘルシンキに向かい、母とたてていた当初の旅程に戻る。
パスポート再発行までパリを出れないせいでまさかのオリンピック開会式に居合わせることに。
チケットがないのでセーヌ川まで行けなかったが、付近はたくさんの人と警察で賑わっていた。
カフェではパブリックビューイングをして楽しそう。
街中の様子をしばらく見た後はホテルに戻り、テレビで開会式の続きを見ていた。
盗難に遭ったせいでオリンピックの雰囲気を少し味わえたものの、それでは全く取り返せない(笑)
母との旅程も少し崩れ、ヘルシンキは三日滞在のはずが一日に。そしてタリンへ移動するというスケジュール。
とにかくいろいろありすぎた一週間だけど、再びまた長い旅行が始まる。