今日は3daysの最終日。

朝10時に集合展示場のところにて会社の人たちと合流。

古いタイルカーペットやリノリウムをリサイクルする過程を分かりやすく説明した展示。

 

 

係の人にも説明してもらえて過程を詳しく知ることができた。

大量廃棄される内装材をどう活用するか、大事なポイント。

 

11時から一昨日行ったBLOXHUBへの社長アテンドがあったため、先輩方と離れて一人向かう。

突然のことだったので昨日ダメ元で前回案内くださったアンさんにメールしたところ

出張中のため返事が遅くなります、と自動応答メールが来たものの15分後くらいにすぐ返信が来て

「出張中だから同僚に確認します」と。そして数時間後に同僚のヤコブさんからメールが来て「明日ならOK」とのこと。

迅速な対応に大変感謝。また向こうもこちらのCEOが来るということでなかなか良い機会なのかもしれない。

 

当日社長グループと合流し(社長と話すのは初めてだった)、30分ほどでオフィスツアーをして頂く。

 

 

内容は一昨日書いたので割愛。

見学後は社長とみなさんにランチに誘っていただき参加。社長に直接おごっていただくというなかなかない機会…

割とカジュアルに私の留学の話をしたり社長の過去の留学のことなどを聞いた。

日本にいた頃だったら目の前に社長がいたら恐縮して話せなかったかもしれないが、

しばらく海外にいたせいで良い意味で度胸がついたのかもしれない。

デンマークという国のこと、フォルケという学校の教育制度のこと、こちらでの生活で学んだこと

普段からブログにまとめていたおかげで、割とスムーズに伝えることができた。

その時は社長もへーという感じで聞かれていたが、夜再び会食があったときに

デンマーク人のタクシードライバーとも会話してデンマークの国力は教育に依るものだと聞いたし、

私のような留学する人を会社としてもサポートできたら今後良い、と言ってもらえた。

もちろん私はこの留学が自分の人生にとってとても良い影響を与えているし、した方が絶対良いと思っているから

その良さを会社に知ってもらえて、それを推進する環境になってもらえる可能性ができたことは嬉しい。

自分が飛び出したことが周囲の知人という範囲だけでなく、組織的なインパクトを与えることに繋がればなにより。

 

社長グループと解散し、再び先輩方と3daysの続きを見る。

FRAMAはアーティストとコラボレーションした唯一無二なアートのような空間。

 

 

初めて知ったプロダクトブランドだったが、展示している収納等もかっこいい。

 

 

カリモクやアンビエンテックなどの7社が集合した展示会場。

デンマーク人がキュレーションして7社を集めて、家具や小物等それぞれいろいろなブランドから構成されている。

カリモクの新色もオレンジ味のかかった上品な色合いで綺麗だし、

そこに配置された小物も空間と調和する色味で上品で新しい。

 

 

 

 

 

続いてはTAKTのショールームへ。

店の前にTAKTのロゴが書かれたクリスチャニアバイクが止まっていた。

 

 

これについて尋ねると、この中にプロダクトをいれてちょっとした距離ならこれで運ぶらしい。

なんとサステナブルな国…!クリスチャニアバイクの使い方が素敵なアイデア。

 

続いてDinesen。ここも一際おしゃれなショールームだった。

 

 

再生素材と木材で組まれた空間の間仕切り。

奥のショールームはまた入口側と異なるテイストのモノトーンに近い柔らかい空間。

 

 

いちいち建具も可愛い。

 

 

 

 

VERPANは写真映えもする楽しい空間だった。

 

 

ゆらゆら揺れるブランコのような椅子に座ってワインとオリーブを食べる(これももちろん無料)

夢の中にいるみたいで楽しい。

 

 

今回の3daysのテーマは「Dare to Dream(あえて/大胆に夢を見る)」

3daysの展示イベントは正直ミラノサローネの何倍も楽しかった。

展示係の人もサローネより我々日本人に親切だし、そもそも北欧デザインが日本人の私と親和性があってデザインそのものが見ていて楽しかった。

さらに混雑もサローネほどしすぎてないし、各ショールームの趣向を凝らした選ばれたワインやカクテル、そして素敵なおつまみやフルーツの数々…おもてなしの精神がすばらしくて、3日間は夢のように楽しかった。

まあ美味しいお酒飲んでるだけでそもそも幸せな気持ちになれるのだけど。笑

 

最後社長一向と合流し、全員で食事。NOMAの従業員が就業後に飲んでいたというちょっと良いワインのボトルもあけていただきながらお話することができた。

昼から飲んで夜も飲んで内心ふらふらになりながら

食後はお見送りに社長の泊っているラディソンコレクションホテルのラウンジへ皆で向かう。

この時の記憶があまりないけど、なかなか見れる機会がないのでラウンジの写真を頑張って撮っていたようで、

後で見返したら写真がちょっとぶれていた。

 

 

 

 

どんなに酔っぱらっていてもデザインを見ることに必死なのが我ながら面白い(笑)

 

この一週間の出来事はこの留学におけるハイライトだった。

まずデンマークで築いた人脈を使って会社の人を案内できたこと、仕事で英語を初めて使い翻訳をこなしたこと、

偶然来ていた社長のアテンドを急遽おこなったこと、そこで留学の意義を伝えられたこと

そして3daysで触れられた北欧デザインとミラノサローネとは異なる街の盛り上がりを知れたこと。

新しく得られたこともたくさんあるし、さらにこれまでの留学で培ったものが仕事につながった。

なにより一番嬉しかったのが会社の人たちにとても感謝してもらえたことだった。

自転車を手配したり順路をアテンドしたり、英語で展示の係の人に聞いたことを伝えたり

あとは毎回夜ごはんはお酒もいれつつ楽しく過ごさせてもらったが

最後には最高の滞在になったと言ってもらうことができた。(ちなみにごはんは先輩方のポケットマネーから全て奢って頂いて大変恐縮…最後の帰り際先輩方の余った現金まで握らされてしまった...)

自分の得意分野を活かせて人から頼ってもらえたり感謝されるのは素晴らしい。

なにより自分が一週間楽しく過ごすことができたから、会社の人たちにも楽しく過ごしてもらえたかなと思う。

そもそも会社のこの3days視察派遣も今年からたまたまスタートしたものだったり、社長が来たのも本当に偶然で

つくづく運が良いと思う。

 

一仕事も終えて、最後のフェスティバルまで残り2週間。

この留学もラストスパート。