今日は一日会社の人たちとコペンハーゲン市内見学。

まず最初はBLOXHUBというコワーキングスペースの見学。

本来一般人は中には入れないのだけど、デンマーク在住の日本人の方のご縁で中の人と繋いで頂き特別に内部を見学させていただくことができた。とても運が良いのと人とのつながりに大変感謝、、。

本来は知り合いの日本人の方も同席のはずだったが、予定ができたそうで私たちだけが参加。

現地のアンさんというコミュニティマネージャーの方が案内してくれた。

まずは中のオフィス空間のざっと説明。

BLOX自体ガラス貼りの建物で、内装も開放感や透明性を大切にしているとのこと。




またレイアウトは迷路のようなカクカクとした平面になっており、エリア毎にいろいろなテイストがある。



こちらもデスクは昇降式のものが多く、また家具はイームズのアルミナムチェアで統一されていたりとかなりお金がかかっていそう。



ベランダもついており晴れた日には全員ここで仕事をするそうだ。


3Dプリンターがありプロトタイプを作れるスペースも。




一通りオフィスの説明が終わったあと、会議室でBLOXHUBの概要を説明いただいた。

現在300ほどの大小会社が入居しており、基本的にサステナブルに貢献しているプロパティに関連したものが入居している。

入居に際しての基準は、現状100%サステナブルでなくても、サステナブルに向けて目指していることがわかること。

ブロックスハブのステークホルダーとしては一般企業だけでなく、ガバメントやパブリックな団体も含まれる。さらにデンマーク国内だけでなく、ベルギーの街づくり系組織が入居しデンマークのサステナブルな施策を学び実践するというのもある。サステナブルは国内に留まらず世界で実践しなければならないことなので、インターナショナルな企業も受け入れており年々その割合は増えているとのこと。(現状のインターナショナルの割合は4分の1程度らしい)

ブロックスハブに関わるステークホルダーは官民様々な入居企業だけでなく、一般市民やファンドもあり、資金調達はやはり高い壁があるためブロックスハブもサポートしつつ時にはスタートアップ同士をコラボレーションさせてより良い計画をたてていく。

サステナブルに関する三つの重要な考え方として、システム、環境、コミュニティがある。

システムは交通や学校、インフラといった社会のシステムでありそれらは相互に連携しあっているためどれか一つを良くするのでは足りず、全体を考えるということ。

環境は人間だけでなく、動物や植物といったステークホルダーを含めて考慮した計画をすること。現状は自然環境からテイクする割合がギブする割合が多くなってしまっているがそれをイコールや逆転させることを目指す。

三つ目のコミュニティはウェルビーイングで老若男女問わず幸福度を高める、また孤立等を防ぐような対策をたてること。

また空間の話では、中の什器がフレキシブルで定期的にデザイナーがレイアウトを変更して席の固定化を防ぎコラボレーションを生み出す仕掛けをしている。


1時間半ほど時間を頂いて話を聞けたこと、そして内容自体も生のデンマークのサステナブルの先進事例で刺激的だった。実際の現場でリアルな姿を見て話を聞けるというのは素晴らしい。

そして今回私は会社の人たちに向けて初めての同時通訳の仕事を担った。日本人の知り合いの方が来れない時点で私が英語対応しなければという気持ちはあったが、当日まさか同時通訳するとは思ってなくて即席でやったけど、無事成功できた。アンさんがとてもわかりやすい英語で話してくれたというのもある。

これまで培ったオフィスの知見と英語力が組み合わさって実現できたことだと思うので、素直に嬉しかったし自信に繋がった。

会社の人たちからも感謝いただき、留学中に作り上げた人脈や語学力といったものが身を結んでよかった。


見学終了後、用事を終えた日本人の知り合いの方も合流してみんなでランチ。

ブロックスに付属している食堂で、デンマークのこと、仕事のこと等いろいろお話をできた。


そのあと同施設内のデンマーク建築センターや、デザインミュージアムなどを見学。私は一度見たことあったので、庭のベンチで前日の睡眠不足を昼寝して解消(笑)

すでに市内では一部3days of designの展示がスタートしており、プラスチックでできたアートのような家具など面白い展示も。

感動したのが家具デザインの巨匠、エルワンブルレックが展示会場にいた。

会社の先輩がサインをもらいに行きスケッチと共に書いてもらっていた。これは家宝。。




そのあと市内から1時間ほど電車で離れたルイジアナ美術館へ。

ここは建築的にもマスターピースと呼ばれる美術館でもともと行きたかったもののまだ行けてないスポットだった。

中の展示は様々なアーティストで草間彌生とかジャコメッティとか。



美しいのは建築然り海とのつながり。

海がこれまでどこにも見たことのない綺麗なグラデーションをしていた。おそらく水が透き通っているからだろう。アドリア海とかそういった美しい海もいくつか見てきたが、それとはまた違う色合いだった。





それが非現実的で、ルイジアナ美術館の美しさはそこに起因するのだと思った。

美術館の中のレストランで食事をとる。ワインと魚料理や鹿肉のハンバーグなど。





とても美味しい食事で幸せな気持ちに。

美味しいご飯って人を元気にする、、


意外と夜が遅くなってしまい寮には23時過ぎに到着。長い充実した1日だった。