今日は朝からデザインの授業の一貫でコペンハーゲン周辺旅行。
先生がレンタカーを手配してくれ、生徒の一人が運転してコペンハーゲンへ向かう。遠足のような雰囲気。
始めについたのはグルントヴィ教会。コーアクリントが設計した。
普通のよくある教会とは違ったシンプルなスタイルの境界は地場のレンガを600万個積み合わせて作られた。
残念だったのは月曜休館で中に入れなかったこと。
周辺は墓地になっており、デンマーク式の野原に墓標がある姿が見られる。
途中で先生が食べれる花について教えてくれた。
車に乗っている間途中に見えるいろいろな建物を先生が紹介してくれる。
途中で刑務所の前を通ったが、ポーランド人のクバがポーランドにおける刑務所では囚人は特に労働の必要がなく過ごしており税金泥棒だと批判されているといった話をしていた。
北欧の刑務所は他国に比べて快適なようで、外観も比較的綺麗だった。
デンマーク建築センターへ向かったが、私はすでに展示を個人的に見ていたので
駅でおろしてもらいライスカードという日本でいうSUICAのような交通カードを購入しに行った。
初期費用が1000円ほどかかるがこれをもってるとラッシュ時間帯以外は安くなったりとお得なので早めに作っておけばよかった…
建築センターの次はお昼ご飯を食べに中心地より西側へ行った住宅街のエリアにある図書館へ。
一般的な市立図書館ではあるが、中には自習スペースやワークショップスペースなどが贅沢にありとても居心地の良さそうな空間だ。図書館は本を借りるための場所であるだけでなく、複合的な機能を最近持ちつつあるとのこと。
またコペンハーゲンから少し離れたエリアも都市開発が進んで住宅の建設が続々と進んでいるらしい。
ごはんは朝ごはんのサンドイッチを各々ランチパックに詰め込んでもってきたものを食べる。
先生がお菓子を用意してくれてて、このオレンジ味のチョコレートはデンマークでおばあちゃんが孫によくあげる典型的なものらしい。
そのあとは先生の知り合いの大工がDIYで作った自宅を訪問。
奥さんが建築家、旦那さんが大工で自分たちで設計しゼロから作り上げていった。
木を基調とした温かい雰囲気の家だ。様々な色が使われていて実験的でもある。
キッチンの取っ手とコンロ部分の換気扇の三角形は傾斜をそろえるなどディテールのこだわりも見られる。
手すりのない階段は秘密基地みたいで怖いけど、子供たちが住んでて楽しそうな家だ。
家の外側には工房もある。
中庭が見える円形の窓は日本の借景の発想から作ったのかなと感じた。
本棚には桂離宮などの日本建築の蔵書もいくつか置いてあった。
空間のこだわりポイントとしては、持っている素材ありきで構成すること(造作収納の引き出しを開けると違う樹種のマテリアルでできていたりする)構造材といった安価で手に入る材料を工夫して内装にも用いている。
また木といった自然素材は内部に防湿のためのプラスチックを詰める必要がないためエコであるということ。
屋根の上にはソーラーパネルをつけて電力も自分でまかなう予定だ。
階段の丸太材をつかったアイデアも面白い。
夫婦の発想がたくさん詰まった実験的な家だった。
夜は会社の人たちが学校を訪れ、彼らと食事をし学校の施設を案内してまわった。
今回来たのは2名でプロダクトデザイナーと私と同じ部署の空間設計者。
デザイナーの視点で感想を述べていて私も最初はそういう視点を持っていたけど途中から一学生になってしまってたので、また新鮮。
相変わらず散らかっている寮の中も案内したが「綺麗なコペンハーゲンしか見てこなかったから、ここは学生らしくて人間味があっていいね」という感想だった(笑)
案内した後は近くのビールバーで乾杯。おごっていただいた。
久々に大人のデザイン系の社会人と話せて嬉しくいろいろ話したけど
自分と同じような経歴の社会人と会話することに飢えていたんだなあと改めて感じた。
お二人は5個上と10個上で先輩にあたるけど同じテンションの大人と話せるって楽しい。