土曜日は朝当番の朝食準備をしたあと、コペンハーゲンから40分ほどで行けるスウェーデンの都市マルメーへ。
せっかく近いのでいつか行ってみたかった。
こちらの日は長く、暗くなるのも22時頃なので少し遅く出ても観光する時間がたくさんあって嬉しい。
11時頃寮を出発。ロスキレからコペンハーゲンで乗り換えてマルメーへ。
電車のアナウンスでパスポートコントロールがあるのでパスポートを準備してください、と流れ
同じEU圏内だし電車でゆるっと行けちゃうので何も準備してなかった私は焦る…
ドキドキしながらマルメー中央駅で降りたけど、結局何事もなく外に出ることができた(笑)
チェックはランダムなのかもしれない。
でもこれからは陸路でもちゃんとパスポート持ち歩こうと勉強になった。
駅を降りると少しデンマークとは異なる雰囲気の街並み。
より落ち着いた色味のカラフルな建物。
でも北欧ならではの洗練された街並みは変わらず、過ごしやすそうな街だ。
街中の人の言葉が聞きなれないので別の国に来たんだなという感じがする。
とりあえず中央図書館に向かってみる。新旧の建物が融合された大きな図書館だ。
英語や日本語の蔵書も一部置いているらしい。吹き抜けの空間がとても気持ち良い。
特徴的なチェアも床から生えるように配置されている。
ソファとテーブルが一体になった一人席は気持ちよさそう。
マルメーは観光客にも優しく、Malmo wifiが至るところで整備されている。
今回リヴァースボルグ野外浴場という海とつながったサウナに入りたいと思って
タオルとかいろいろ荷物を持ってきていたので、ロッカーに置きたく美術館へ向かう。
オレンジ色の内装のエントランスの現代美術館はうちの学校と既視感がありすぎる…笑 北欧で流行ってるのかな。
ここのロッカーに荷物を置かせてもらって身軽な恰好で出かける。
途中でスーパーに入って物価チェック。スニッカーズのアイスを買ってみたけど29SKR(=450円くらい)やっぱ高い。
Form Design Centerという場所へ向かうと「Planetary Boundaries」という展示をしていた。
私は知らなかったけど電話していた旦那さんに聞くとサステナブル・農業界隈では有名な言葉らしい。
2009年にストックホルムでつくられた地球が安全性を持続できる限界の境界線を示した概念。
その限界を超えると不可逆的な変化を引きおこしてしまう
後から調べてみると窒素やリンがすでに限界値を超えており、原因は食糧を作るための化学肥料や廃棄物による川や海の汚染。
小学生の頃に近所の川で見た赤潮も窒素・リンによる栄養過多によるもの。
そしてプラネタリーバウンダリーの9つの指標に対するそれぞれの取り組みが紹介されているのが今回の展示。
建築や内装に関係あるところでは藁による建材の開発など。
これも旦那さんに教えてもらったけど藁は農業で使われ大量に廃棄が出る。
藁を活用したレゴブロックなどが展示されていた。こうやってモジュール化すると使いやすいだろう。
また面白かったのはFungateriaと呼ばれる菌糸体ベースの素材。
菌によって損傷したときも自己修復をおこなう。例えばビーガンレザーを用いたスリッパといった。
また環境汚染物質を自然分解するといった機能のあるらしい。
Fungal Architectureと呼ばれる建材としての活用も注目されている。
なかなか未来を感じるプロジェクトだ。
そしてここに来て知ったのが、ちょうどこの週末にSOUTHERN SWEDEN DESIGN DAYSというイベントをやっているとのことだった。
東京デザインウィーク的なもの。なんて運が良いのだろう。
ただ、それに気づいた時にはすでに夕方の15時頃で、日は長くても全ての展示は17時や18時で閉まってしまう。
少し離れたところにあるメインの展示会場へ行こうか迷ったが、ほぼ見る時間がなさそうだったので諦めた。
まあ3週間後に3days of design copenhagenもあるし、そこでいろいろ見れるかなとも思い。
ミラノサローネのように街中にもぽつぽつと展示が点在しているみたいで
代わりにそれらをまわったが、見ごたえがあったのは一つくらいで事前リサーチもできていなかったので効果的に見れなかったのが残念。
そこは個人のアーティストとデザイナーがコラボしてチェアなどを制作して展示していた。
オリジナルで素敵な作品。
街中を練り歩きながら市庁舎や大聖堂など一通りの観光スポットもめぐり
夜ご飯にハンバーガーとポテトと7UPのセットをオープンカフェで注文。なんと1000円くらいで食べれた。
コペンハーゲンだったら2000円くらいしたはず。
その後スーパーにも入ったけど、コーラ250ml缶が160円くらいだったり(コペンなら300,400円くらい)こっちのが全然安い。
最初買ったアイスだけ高かったけど、マルメーのが全然物価が安く嬉しい…
無駄にジュースとドーナツをお土産に買って帰り、夜も遅くなってきたのでコペンハーゲンへ戻る。
帰りはNETFLIXでシティーハンター実写版を見ながら帰ったが、なかなか面白かった。
家に戻った後大惨事が起きる。
寝るために外して洗浄液につけたコンタクトを、何故か無意識にもう一度装着してしまい
中和がされていないコンタクトをつけたため激痛が走る。
急いで流水で目を洗うが、目があけられない&涙が止まらない状態になり
ほとぼり冷めて一旦寝るも、次の日朝起きると再び痛い。
目も開けづらくLINEを打つのも一苦労。寝たら治るだろうと思っていたのが次の日起きても全然治らず
説明書を読むと中和せず装着した際は医師にかかることとの注意書きもある。
ただ海外で病院にかかったことないのと、デンマークは医療費無料だが私の場合住民カードがまだ発行されていないので
有料の可能性があるし、海外の医療費がどれだけになるか想像つかない。
日本であればすぐに医者に行くけど、行くためのハードルが高すぎるし
目が使えないといろいろ調べるのも困難なので、日曜は一日目を閉じて寝て過ごしていた。
熱っぽさも感じ、普段なら昼寝できない私もこの日は12時間くらい寝れた気がする…(それは良い点)
夜になったら目の痛みも多少違和感は残りつつ大分おさまったので、一安心。
一時は本当に失明するんじゃないかってくらい痛かった。
こういう時に海外にいると大変。勝手がわからないし、人に聞くにも説明を英語でしないといけないことを考えると
説明するための単語、中和とか、洗浄液とか、コンタクト洗浄液に入っている成分とか、これって英語でなんていうの?というのをいちいち調べないといけない。
全部調べないといけないからその気力を出すのも一苦労。
そしてビザや住民カードなど届くのが遅すぎて、結局卒業するくらいのタイミングでもらえることになるし意味ない。
何事もなければよいけど、何かあったときの海外生活というのは大変だというのが身に染みた。
でも目が治って本当によかった。