ジェットラグによって夜早く寝て朝早く起きる生活になっているので(はからずも健康的)

空いた時間で得たデンマークの興味深い情報をここにまとめます。あくまで私の興味によるものですが。

 

・デンマークは所得税が収入の半分、消費税は25%

 家庭の平均貯蓄は300万程度と日本より低い

 所得税が高すぎて貯金が難しいという現実。そのせいで女性も全員フルタイムかパートタイムで働いている。

 (その点は日本は頑張れば専業主婦できるから恵まれているのかも。。?)

 また残業がない文化(=会社の予算に残業代は見込まれていない)だから働いて稼ぐ!というのも難しい。

 でもデンマーク人にとって仕事は社会参画でもあるから働きたい人は多い。

 また福祉や教育が大きく税金でまかなわれるので、貯蓄しなくても将来に不安がないというのも大きい。(それも幸福度2位の要因に)

 

・大学の他に職業専門学校(一部学士をとれるものもある)もあり、卒業後すぐ即戦力となることを目指す。

 また就職はコネ社会で、自分でインターンに参加して知り合いから紹介してもらうなど自発的な人脈づくりが大事。

 日本のように新入社員研修とかないイメージだったのでどうしているのかと思っていたけど、学校がすでに実践的なことを学ぶのだと納得。また日本だとマイナビみたいなシステムで応募するけど、コネや人脈で仕事を探すのはそっちのほうが合理的だと思った。知り合いづての方がお互い分かるし、あの日本の就活システムはある時期になると一斉にスタートして縁もゆかりもない会社に入るの不思議だなと感じていた。

 

・各々が分野のプロフェッショナルとして働き、自由度が高い働き方。

 一方で管理職は日本と比べて少なく、出世も難しい。

 また同一労働・同一賃金のため日本の非正規雇用というのは存在しない。

 能力主義で、個人の能力による解雇や会社業績による集団解雇などもよくある。でも失業保険は充実しており月額8000円くらいおさめることで2年間手当(前職の9割)が出る。(日本は自己都合で3か月5~8割、他は1年間)

また非正規雇用が存在しないため、日本の一度仕事を辞めると正社員になるのは難しい…といったことはない。失業中も無料の職業訓練等を受けられ、日本よりも気軽に業種を変えやすい。

 

・水がきれいで美味しい。

水道水を飲んだ時においしいし塩素の味がしないと感じたけど、水道水は地下水を使用しており水質は全土で良くデンマーク人は誇りに思っているらしい。(水は硬水)

1990年までは運河の水も汚染されていたが、浄化活動をしたおかげで今では夏場泳げるほどに(=口に含んでも問題なに)きれいになっている。実際見ると透き通っていて驚く。

ショッピングセンターでも給水スポットがあり、日本のような直接飲むタイプでなくボトルとかに詰めるもの。



 

・日本のような娯楽が少なく、生活はシンプルめ

社会福祉国家であるため貧富の差が少なく、全員が割と質素に暮らしていると言える。

外食はすごく高いので、日本のように気楽にカフェや外食はできないし、そもそも娯楽施設が少ないため

シンプルで質素な暮らしをしている人が多い。

仕事が日本ほど激務でなくストレスが少ないので早めに家庭や子供を持つ人が多い印象らしい。

 

・出生率は1.8で死亡率より高いため人口は増加傾向(欧州平均は1.6、日本は1.34)

国民の13%が移民(両親がともにデンマーク人でない)平均初産年齢29歳で日本と同じく遅め

結婚した半分が離婚する。家族の形が30種類以上ある。

幼児教育から大学まで無償なので、子供を持っても家計の負担があまりないことが出生率につながっていそう。

また移民も多く、フィリピン人による住み込みのベビーシッターなどもさかん。

 

・コペンハーゲン市民の半分は自転車通勤。546kmもの自転車専用道路、サステナブルな街づくり。

2050年までに化石燃料ゼロにするという目標を掲げ、2022年で太陽光発電と風力発電で60%の電力をまかなっている。

また98%の住居がセントラルヒーティングシステムを採用している。

ここ10年、年間17億程度が自転車推進への投資に使われているため、自転車利用がさかん(実際街中で自転車の多さに驚く)

 

この記事には下記ページを参考にさせていただきました。

次はデンマークのサステナブルや都市開発を深堀してみたい。

 

-Wonderful Copenhagen