この世界情勢の中、きっと10年単位でロシアのバレエ団は来日することはないでしょうし、
今来日したとしても、国を挙げてバレエを育成している彼らを支援することになってしまいそうで、チケットを買うことを躊躇すると思います。

それは個人で来日するダンサーとて同じ事なのかもしれない…と葛藤があったのですが
永久メイちゃんの一番美しい時を観たいという欲求に勝てず、チケットを購入しました。




ロシア組はマリインスキーの永久メイちゃん&フィリピン・スチョービンと

ミハイロフスキーのアンジュリーナ・ヴォロンツォーワ&エルネスト・ラディポフ、

ボリショイのアリョーナ,コアリョーワ&サンダー・パリッシュ。



観た感想をつらつらと。

「タリスマンのGPDD」


ミハイロフスキーペアはあまりクラシックは良くなかったです。


タリスマンの音楽、とても好きなのでちょっと残念だった。


「PIEL」

チューリッヒバレエの吉山シャール ルイ・アンドレ。


コンテの名手らしく、そういう感じの踊りでした。

初めて観たダンサーさん。


「ロミオとジュリエット」よりPDD


メイちゃん!とスチョーピン

バルコニーのシーンはいきなり気持ちの昂りを表現しないといけないから、いつもガラでやるの大変なんじゃないのかな〜って思いますが

若い時の心のトキメキっていうんですかね、全身から溢れ出る好き好きパワーが出ていて

観ているこっちが胸が苦しくなるようでした😍


いつも全幕で一緒に踊っている相手なわけだから、それは完成度も高かったし。


それにしても細い…


「瀕死の白鳥」

ボリショイのアリョーナ・コワリョーワ。

素敵でしたよ🦢

でも、これはロパートキナが踊ったのが鳥らしくて最高と思っているからな…


「こうもり」よりアダージョ


ウィーン国立のオリガ・エシナと元同僚らしいミュンヘンバレエのヤコブ・ファイフェルリック。


おしゃれで大人な演目にオリガ・エシナの素敵なプロポーションが相まってカッコよかった。

ウィーン国立ってこういうモダンなイメージがありますね。


「バレエ101」

サンダー・パリッシュ


私はこの演目、3回目のはず、と思って調べたら2回目だった。


数年前のアリーナコジョカルのガラで、コボーが踊った「ABC」というのとごっちゃになってました。


その時のブログを読み返したらやっぱり同じ事書いてた😅


結局どっちもエリック・ゴーティエの振付なので、コンセプトが似ています。


で、肝心の101はいつ観たかというと、2018年のマリインスキーのガラで観てました。

やっぱりサンダー・パリッシュでした。

この時はマリインスキーバレエの所属だったのが

今はノルウェー国立バレエですが、この演目は彼のモノなのね。


バレエのポジション名を101まで付けていき、それを組み合わせて踊るというもので

こりゃ面白い、と記憶に残っていました。


今回もあれね、と思って観始めたのですが

最後にバラバラのマネキンが出てくるのは覚えてなかった。

前もあったかな??

面白さと体力を感じる演目です。


「マノン」寝室のPDD

コジョカル&ムンダギロフ


今回急にナターシャ・マイヤーの代わりにコジョカルの参加が決まってやる事になった演目。


コジョカルはいくつになっても可愛らしいマノンになれるのはなかなかすごい。


ムンダギロフのマノンにのめり込む美しいインテリ学生役が本当にお似合い。


ここから第2部


「眠れる森の美女」3幕のGPDD


いよっ!待ってました!

ブノワ賞ノミネートのメイちゃんスチョーピンペア!

今回の目玉👀



もうね、踊り込んでるわけだから、完成度が高くて、メイちゃんは本当にお伽話の中から出てきたんじゃないかっていう、現実離れした存在でした。


オーロラそのものなのよ。


今年は新解釈の眠りが続々と発表されていますが

チャイコフスキーの時代のオーロラですよ…


振り付けじゃなくて、オーロラが喜びを表現したらこんな踊りになりました、にしか見えない!


それくらい自然な踊りでした。


もう、拝んじゃったよ。


メイちゃんの全幕が観られる日はあるのだろうか…


「Cor Perdut」


ミハイロフスキーペアで、まるでスペイン舞踊だな?と思って観ていたら、振付がナチョ・ドゥアトでした。


彼がミハイロフスキーの芸術監督の時の作品なのかな?

当時彼の振り付けた眠りとか話題になってた気がするけど

この演目観ちゃうと、スペイン人なんだなぁ、と思っちゃう。


「シェラザード」よりアダージョ


こちらはボリショイペア。

もう本場ですからね、素敵でした。

シェラザードってエロスなんだけどイヤらしく見えると違うなって思うし、やっぱり一流は違う、と思いました。


そういえば、夏に菅井円加さんが踊ったシェラザードは少年のようで、新しい風味だったのを思い出しました。


「Ghost Light」


チューリッヒバレエの吉山シャール ルイ・アンドレのコンテ作品。

コンテの人なんですね、とても完成されてました。


タイトルからノイマイヤーの?と思ったけどどうやら違うようです。


この方は本当はナターシャ・マイヤーとのペアも予定されていたのですが、来日中止になったので公演通してお一人の踊りだけでした。


「ジュエルズ」よりダイヤモンド


コジョカルとヤコブ・ファイファリックのペア

なんかこの記憶があまりないです。


ダイヤモンドって寝ちゃうことが多いから寝てたのかな…

コジョカルはやっぱり小さいな、とか思ったけど。


やはりもうダイヤモンドっていう感じのダンサーではないかなぁ。


…とまぁ、相変わらず書きたい放題の備忘録ですが

やっぱり一流のバレエはなんだかんだ言って素晴らしい物でした。


迷ったけど行ってよかった〜。

メイちゃん観られたし。


カーテンコールは撮影OKですがフィナーレは不可、というアナウンスがわかりにくく

結構フィナーレの動画を撮っている人が多かったです。


光藍社、しっかりして〜。


で、カーテンコールのメイちゃんのレベランス💕




また来てね‼️