2019年11月14日。
ステージ4aに進んでしまった肺がん治療のため、新たにドサタキセル+ラムシルマブの抗がん剤投与を行って、ちょうど1週間が経ちました。

今日は副作用などがないかチェックする日です。

抗がん剤後の体調を聞かれた主人。
「ひどい倦怠感に襲われて正直ヘロヘロですチーン
と副作用の辛さ訴えました。

側から見ていても点滴から3日目、明らかに様子がおかしくなりました。
徒歩10分足らずの最寄駅から自宅への道のり。極度の倦怠感から歩くこともままならず車で迎えに行ったり、歩くことで誘発された激しい咳き込みで食欲は減退。倦怠感が続く間は視線も虚で焦点が定まらず、ボーッとしている時間が増えました。

処方されているステロイド系の薬を飲んだら一旦はウソのように元気になり、2日間飲み切りのその薬の効果が切れた途端、さらにひどい倦怠感に襲われて苦しそうでした。
そんな症状が急に始まったり、おさまったりするので、本人もかなり辛かったようです。
食べられない時間が長くなり、体重はついに91kg台に。

それは血液検査にも数値として現れていました。
CRPが前回10.03、今回12.8に増えています。熱が出ていれば感染症を疑いますが、出ていないので抗がん剤とがんが闘って上がったと思われます。今後自然に下がってくるはずです」

うれしいことも分かりました。

「胸水が減っていますね」
目の前のモニターの画像では、確かに右側の白い部分が下方向に下がっていました。

抗がん剤を続けていくことで胸水が減ってくる可能性は高いと思います。ただ抗がん剤が3週間おきなので、いったん減った後またちょっと増える場合もあるでしょう。この治療を始める前ほど増えなければ、抗がん剤が効いていると判断します。胸水が減れば胸膜播種も減っていると考えられます。ただし、がんが小さくなっても水が増える場合もあるので、今後は胸水に関しては別に対応しましょう」

出る時と出ない時が激しい咳込みについて。
「胸水が減ったとはいえ、水は胸の中を移動します。身体の向きによって圧迫される場所が変わり、その刺激で咳が出てしまうのでしょう。対処療法をしっかりやるしかありません」

幸い、痛みはおさまっているそうです。

次回2週間後に2回目の抗がん剤を予定。

ここで、診察を終わろうとした主治医に、主人が
「ハイパーサーミアをやりたいと思っているんですが」
と切り出しました。