外は真っ暗で、鳥が鳴いている。

思いのほか自分の立ち位置が細い線のようで。

立ち上がった先には小さい川と田園風景。
懐かしい香りと苦い思いで。

魚達が引っかかり、飛び跳ねて、茅葺き屋根は昔のまま。

その家は昔おばあさんが住んでいた。

ひとしきり鳴いて鳥はいなくなったみたいだ。