私が入門した時に紫帯の石戸先輩という中学生がいました。

年下の中学生だから、私だけが『石戸先輩』と呼び、他の白帯は『石戸くん』『石戸さん』と呼んでいた。

しかし当時の大道塾ブームで多くの入門者がありトラブルがあったのか、私が入門した時に道場にあった機関誌の『大道無門』に、道場での統一された呼び方が記されていた。

 

帯が上・・・○○先輩

年上・・・○○さん

と呼ぶこと。

 

たったこれだけのルールが守れない道場生がいることにガッカリして、そして今もしている。

そんな人間は例え支部長になっても、女性の生徒と不倫するし、体力別ですらチャンピオンになんてなれないし、たとえ運よく優勝したとしても『無差別なんて無理(涙)』と武道なのに逃げることを選ぶ人間になる(笑)

何よりも、自ら選んだ道なのに、その事に対して横柄というか、誠実ではない気が凄くした。

 

私が白帯の時に『石戸先輩』と呼ぶと石戸先輩は『やめてください。』と言ったが、先輩なので先輩と呼ばせてもらった。

 

そして私が青帯になった時に『石戸さん』と失礼ながら呼ばせてもらった。

 

その団体にいながら、そのルールが守れないのは、なぜなのか?

不思議に思った。 私は無差別チャンピオンになることが夢であり、人生の目標だったので、帯上を先輩と呼べないと無差別を取れない。と思っていた。

その稽古に対する気持ちや、大道塾に対する愛がないと、何千発何万出す毎日の技の精度に関わると今でも信じているし、実感してきた。

 

次回・・・1995年の話53~審査後の稽古の日々の巻~

 

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