審査から一週間ほど過ぎ、学校が終わり16:30~の一部の稽古に行くと、私に視線が一斉に向かった。
『やりましたね。』
『凄いですね!!』
みんなから驚きと祝福の言葉で囲まれた。
無事に7級に飛び級していた。
そして同期の山田さんも、寮生の大野さんも、私の組手相手の石田さんも7級になっていた。
山田さんは人当たりが良くて、爽やかで、明るくて凄い良い人だったと思う。
しかし、このあと少し話すようになったのだが、暫くして道場からいなくなった。
たぶんあのあと道場にいたら仲良くなっていた気がする。
本当に残念だ。
その日の審査終了後に峯岸先輩から青帯をもらう。
そしてその青帯を巻いて組手立ちの写真を馬越さんに撮ってもらう。
入門してすぐの白帯の時も組手立ちの写真を撮ってもらった。
帯が上がるたびに組手立ちで写真を撮るのは茶帯まで行った。
黒帯を取った後に、それらの写真を見て馬越さんは『ホンマに構えだけやのに、強くなっていくサマが分かるな~。俺もやっといたらよかった。』と言っていた。
そして次回参加の稽古から色帯としての稽古が始まる。
次回・・・1995年話51~初めてのスパーリングの巻~