そして新寮生の二人・・・黒崎武時似の大野豪さんと、クネクネした石田圭一さんは、寮生ということで白帯なのにスパーリングに参加したのだが・・・

 

なんと!?

大野豪さんは実は、極真の若獅子寮の出身で、顔面パンチなしの極真ルールに疑問を抱き大道塾の寮生になったような強者だった。

対して同じ寮生の石田圭一さんは、脇が空いていて、約束組手で私が相手すると、簡単に手加減した蹴りで上段が蹴れました。

 

そんな二人の技量を道場生も感じていたのか?

大野豪さんには厳しく

石田圭一さんには厳しいながらも少し優しい組手だった。

そんな中・・・

もっとも厳しい男が!?

 

あの桂先輩だった。

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石田圭一さんの様な可愛げなどなく・・・

『俺、極真ルールには、お前ら大道塾の道場生なんかより自信あるねん』

そんな態度が出ていたのか?

大野豪さんに、あのガード不可能な下段蹴りを立てなくなるまでバンバンけるのである。

 

桂先輩はそんな感じで、ずっと大野豪さんには厳しく、もう実生活にも支障をきたす程に痛めつけられた大野豪さんは、それでも下段なしで組手に根性で参加するのだが、次は後ろ蹴りで桂先輩に倒されてオモチャにされるのである。

石田圭一さんに対して、同じ寮生なのにボロボロになっていく大野豪さん・・・

【出る杭は打たれる】・・・それを体現する出来事だった。

 

もちろん石田圭一さんも桂先輩にボロボロにされるのだが、大野豪さんに比べれば、かなり優しかった。

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そして【出る杭は打たれる】・・・は、もちろん私の元にも、その後やってくるのである。

 

次回・・・ついに六月・・・・審査会開催!?・・・の巻~