中川成洋さんと最後に会ったのは国井先輩の結婚式ですから、もう四半世紀はあっていません。
中川さんは、私のことを選手の中では、初めてちゃんと『先輩』と呼んだ年上の選手です。
当時の格闘技は格闘技ブームと言うよりも『大道塾ブーム』で入門者もハンパなく、トラブルも多々あったのでしょう。
機関誌『大道無門』で、『道場生同士の呼び方をルール化したので、統一するように』と書いていました。
『帯上は○○先輩と呼ぶ』
『年上は○○さんと呼ぶ』
・・・これだけでした。
しかし、たったこれだけのルールすら守れないアホな道場生がいました。(一度だけその話をアホどもにしてあげましたが(笑)、ある理由で二度目はしませんでした。その話は次々回の『1995年の話』でします。)
中川さんは、青帯を取り、スパーリングに入った頃は(※峯岸先輩の関西本部では、スパーリングは白帯は参加できませんでした)私の手加減した軽い打撃ですぐに倒れていました。 しかし、私は『この人は普通ではないな。』とすぐに思いました。弱い道場生の西出太郎とかには、むちゃくちゃ強いからです。 その行動に中川さんの格闘技にの対する、リスペクトや想像力を凄い感じました。
中川さんが、負けん気が強く研究熱心なのが分かりました。


そんな中川さんの忘れられない言葉は
多数の道場生で、初めてリングで行われた正道の全日本を見に行った時に、佐竹を見て『あんなん大きいだけやん。大きいから勝って当たり前ですやん(# ゚Д゚)』って、言いました。
私が『大きいのもセンスのうちですよ』
と言うと、軽量級の中川さんは凄い悔しそうな顔をしていました。

長くなったので、中川さんの思い出は、次回に続きます。