営業に出た翔くんと松潤のお話です。
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「はーい、じゃあ11時に。」
電話を切って隣を見ると、明らかに不機嫌になってる潤がいた。
「えーっと、どしたのかな?」
予想が着きつつも笑顔を作って聞いてみる。
「今日俺ん家来るんじゃなかったの?」
不満を隠す事なく露わにする。
「なに、ふてくされてんの?かわいいねぇ(笑)」
「うっせ!翔さんは俺よりニノの方がいいんだ」
なんだかちょっと勘違いしているなぁ。頭を撫でながら話しかける。
「ちげーって。電話はニノだけど、内容ちゃんと聞きなよ。智くんが大漁に釣ったんだって。だから今日鍋パするってよ?そりゃ参加でしょ。」
俺たちがこんな関係になって、1つ決めたことがある。それはーー
店・仲間優先。
元々俺たちに恋愛感情があるわけじゃない。かといって身体だけの関係でもない。俺は雅紀とも寝るし、潤だってニノと寝てる。
でもそこに嫉妬とかそういう感情はなくて、お互い認め合ってるから許せるというか何というか。
他の男だったらこんな寛容にはなれないけど、この仲間内でなら何でか許せる。
だからこそ、他のみんなに迷惑がかからないように決めたこと。
みんなが集まるときは、そっち優先。いくらこっちが先に予定を立ててたとしても。
「へ?なんで釣り⁇どのタイミングでできたの?」
「今日は新しい機材見に行くっていってたから、そのついででしょうねぇ。」
「ニノ甘すぎ……」
「俺もそう思う(笑)」
「あーあ、じゃあしゃーねぇか。オアズケかぁーっ。」
ハンドルにもたれてため息をつく潤。
なんだこの生き物。どんだけ素直なんだ。
「さて!クボタさん待ってますから?いつもの店に行きますか‼︎」
「へいへい。」
「打ち合わせを2時間半で終わらせて、それから潤の家に行けば……致せるけど?」
「はいはい……はい⁈」
パーキングからドライブにシフトチェンジしようとしてた潤の手が止まる。
でっかい目が更にでっかくなって俺を見る。
「その為に、11時にしたんだし?」
ニヤリと笑う俺に
「確信犯かよ」
と、同じくニヤリとしながら潤が言った。
仲間優先だけど……俺だって欲はあるぜ?