合唱指揮者の海外むちゃ修行! -2ページ目

合唱指揮者の海外むちゃ修行!

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オスロでの活動3日目。


今日の午前中は、当初予定していなかったのですが、サンダーネで知り合ったヴィオラ奏者あいねさんのご紹介で、なんと!オペラハウスを拠点としているノルウェー国立オペラバレエ団の椿姫のリハーサルを見せていただけることになりました


というわけで、オスロ中央駅すぐのオペラハウスへ、バスで向かいます🚌


こちらのオケに在籍されているヴィオラ奏者の神田藍さんが、リハーサルの前に、なんとオペラハウスのバックグラウンドを案内していただけるとのことで、楽屋口で待ち合わせ。


神田さんは、2008年に現在のオペラハウスができた時からこのオペラバレエ団に在団されており、あいねさんとともに日本人かつヴィオラ奏者という奇遇のお二人✨


オペラハウスの外観


もともとオペラハウスの中を見て回れる見学ツアーはあるらしいのですが、日本語で自分のペースに合わせて見せていただけるのはかなり贅沢✨


上の階から、いろいろ見て回ります。


まずは、最上階に陣取る、専属合唱団のリハーサル室。素晴らしい環境…!


専属バレエダンサーの練習室。朝イチから練習風景をちらっと。


大ホールの舞台裏へ。

椿姫の舞台リハーサルがちょうど始まった時期らしく、本当に運がいい😭


華やかなパーティーで使われる小道具のグラスたち。


普段は絶対見られないオケピからの眺め!


地下のオケのためのリハーサル室。広い!


小一時間ほど、たっぷり見せていただきながら、いろんなお話を伺うことができました。


そのあとは、ホールの客席に案内していただき、11時から90分ほど椿姫のリハーサルを見せていただきました✨


二階席の良い席!


客席はこんな感じ。最上階は結構高い…。


オケの方が出てきました。

舞台上は公開が始まるまでは絵を出してはいけないとのことでしたが、ブログアップが遅れ、すでに公開されたので、舞台上の様子をこちらに。


乾杯の歌のシーン


そのあとのシーン


指揮者がほとんど見えなかったので、席を移動して…オケピの真上!


指揮者の方は、Anja Bihlmaierという方でドイツ出身40代半ばの女性の方。柔らかさとダイナミックさを兼ね備えた素晴らしい指揮!


幸運なことに、序曲から始まり、合唱が入る1番有名な「乾杯の歌」のシーンを見ることができ、豪華すぎて大変満足した時間となりました。


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リハーサルは続くのですが、神田さんとリハ後にお茶をすることになり、一足先に失礼して、おみやげ買い物タイムに。


おみやげを物色。靴下かわいい!


おみやげタイムのあとは、神田さんと合流し、神田さんのお知り合い、やよいさんの働いているカフェでお茶をしながら、たっぷりお話ししました


ノルウェー語でカフェを仕切るやよいさん。本業は別で、週一でこちらで働いてるそう。素敵なカフェ☕️


カフェのテラス席✨



神田さん、やよいさんと。

神田さんは、ノルウェーに来た経緯やノルウェーの生活事情をお話ししてくださいました。

ノルウェーに来た外国人に対してノルウェー語を学ぶプログラムがあったり(お給料が発生するらしい…)、子育て環境が日本よりいい点があるなど、沢山お話しさせていただきました✨


おみやげを宿に置いてくるため一旦帰宅するところ、帰宅ラッシュに巻き込まれてしまいました😵


こちらは定時が16時とのこと!プライベートの時間を大事にしている文化って素晴らしい、そしてうらやましい…


なんとか宿に戻り、少し休んだあと、夜のオスロ大聖堂合唱団の練習見学のため、歩いてオスロ大聖堂へ向かいます。


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オスロ大聖堂。街の中心部にあります。


部屋が十字になっており、途中で4グループに分かれて歌いあって練習しました。


最初の休憩はもぐもぐタイム。


ノルウェー国立音楽大学のレッスンにいたルーシーなど知った顔があって、少しリラックスして練習に参加させていただきました。


ノルウェー国立音楽大学でお世話になったヴィヴィアンネ・シドネスさんが指揮者の合唱団ですが、今日は練習指揮者のヘイデ・ミュラーさんの練習です。


♩Palestrina/Sicut Cervus

フレーズの向かう重心を一つの旋律を使って練習したり、グループに分かれて聞き合ったり。

♩Orazio Benevoli/Missa in AdurよりAgnus  dei

四群の美しいミサ曲。ベネヴォリは、イタリア初期バロック音楽の重要な作曲家。

十字の教会で、中央に向かって分かれて演奏すると大変素晴らしい音響となります✨

ここでもリズム読みでフレージングを確認したり、おんなじ練習してるのだなぁ。

♩Andrea Gabrieli/O magnum mysterium

二群の美しいモテット。アンドレーア・ガブリアリはイタリア・ルネサンスの音楽家。


同じテノールのヤコブとオーウェンが話しかけてくれました。

今日は水曜日ですが、次の土曜日に演奏会があるらしく、一緒に歌うのかと聞いてくれました。土曜日はもう飛行機の中なので、残念ながら出られない😭

もしももう一度このような素晴らしい機会があるのならば、本番にのせてもらえるスケジュールで来たいものです。

美しく音響の素晴らしい教会、フレンドリーでとても音楽的な合唱団と時間を共にでき、大変充実した時間を過ごさせていただきました!


夜、練習後のオスロ大聖堂


練習後は30分ほど歩いて帰宅。

オスロの西側は特に治安の良いエリアらしく、暗い住宅街の道を現地の女性が一人で歩いているくらい。

ほとんど方向が同じで、安心しながら帰りました。


明日はいよいよ活動最終日です。

それでは🖐️