いつもお世話になっております。

ブログをご利用ありがとうございます。

 

続いては225系の紹介です。

 

「225系」

 

223系に代わる次世代車両で、2010年から

製造され、

2025年4月現在、524両が製造されています。

 

221系で確立された「明るく、静かで、快適な車両」

を継承しつつ、従来とくらべて安全性と車内設備や

サービスを改善しています。

 

 

「車体」

 

車体はステンレス製20mですが、前頭部は鋼製です。

 

全電動車編成とすることにより、車両構体の共通化によるコスト消滅を図ってます。

車体断面は321系以降の新しい標準断面を採用し、ホームドア設置に考慮して連結面‐車端出入口寸法を先頭車・中間車で共通させています。

 

前頭部は列車が衝突した際、運転席周りに比べて相対的に強度を低くした先頭上部が先につぶれることで力を上に逃がせるクラッシャブルゾーンをJR西日本の車両で初めて採用され、このほかにも、オフセット衝突対策として天井・側板・台枠を一体化としたリンク構造が採用され、安全性が強化されています。

 

側窓は構体の効率化から両端に小型窓、中央に大型窓を配置するように変更されていますが、座席列に合わせて桟で区切られ、ドア間の日除けは5枚となっており

この窓配置は後に製造された通勤・近郊型車両にも継承されています。

 

前面は角ばったものとなっており、ガラス周辺部を濃いグレーの途色です。

2016年から増備の2次車からは前頭部が丸み帯びたものに変更されています。

前照灯・尾灯にはHiⅮが使用されていますが、2024年度の増備車では前照灯・尾灯がⅬEⅮに変更されています。

 

途色は223系と同じく、阪和線・関西空港線の5000・5100番台は青と白のグラデーションとグレーの幅広帯でデザイン、

0・100番台は側面に白・茶・青・ベージュの4色帯を、窓部分に茶色の幅広帯を配しています。

 

側面表示器は種別が幕式、行き先表示が3色ⅬEⅮ式と使い分けていましたが、1次車のみの採用で、

2次車以降はフルカラーⅬEⅮとなりました。

 

「車内」

 

車内は223系と同様の転換クロスシートが扉間に5列、車端部に向かい合せ式固定クロスシートが設置されています。

 

座席配列も223系と同様、阪和線・関西空港線用が2+1列、東海道・山陰本線用が2+2列配置です。

 

0・100・6000番台は補助席を設けていますが、5000・5100番台は空港輸送やラッシュ時の収容力を考慮して、補助席は設置していません。

 

吊り手や手すりは大型化され、目立ちやすいように223系の白とは異なり、オレンジ色と変更されています。

 

225系ではつり革の数を増やして、1両あたり223系では80個だったのに対し、225系では1.5倍の124個を設置しているほか、手すりの端部を曲線化することで持ちやすさや万が一の際に乗客が手すりに衝突した時でも衝撃が集中しないように配慮されています。

 

また荷物棚も223系と比べて低く配置して、先を丸み帯びた形状とすることで、乗客が万が一接触した場合でも被害を抑えるようにしています。

 

優先座席付近では、つり革を緑色化することにより、エリアを明確化しています。

またトイレの形状が変更され、223系では1箇所だった車イススペースを2箇所に増設したほか、

2024年度の増備車では中間車にも車イススペースを新設しています。

客用ドアの室内側には黄色のラインが追加され、ドア開閉ランプを2灯設置され、閉時に注意喚起のため「ドアが閉まります」と放送する装置、2024年度の増備車から盲導鈴が追加されています。

 

室内装置では、自動放送装置(当初は5000・5100番台4両編成のみ)と、321系で使用実績のある19インチの液晶ディスプレイを、乗降扉間に1台4面、車内両端に1台2面をそれぞれ2箇所ずつあり、この装置は当初、日本語と英語のみに対応していましたが、後に中国語・朝鮮語の表示も可能となりました。

225系では途中で増解結を行う運用もしているため、それに関する案内にも対応しています。

 

「主要機器」

 

走行機器はIGBT素子VVVFインバーター装置で、125系や321系で採用された0.5Ⅿシステムと呼ばれる、運転に必要な機器類を1両にまとめて搭載する考え方を基本とし、全車両が電動車です。

そのため、全車両に車両制御装置を搭載していますが、集電装置の有無により、225形と224形に区分されています。

 

集電装置(パンタグラフ)はシングルアーム式で、クモハ225形・モハ225形の上郡・和歌山寄りに搭載されています。

100・5100番台ではモハ225形の米原・敦賀寄りに予備パンタグラフを備えています。

 

台車は、メンテナンス性の向上や部品共通化の観点から、ボルスタレス台車とし、1両あたり電動台車と付随台車を1台ずつとしています。

また高速走行時に左右の揺れを抑えるヨーダンパを全台車に設置され、乗り心地向上のためアンチローリング装置や

低騒音化のため、床材にゴムチップ入りの防音材が採用されるなど、振動や揺れの阻止や低騒音化が図られています。

 

続いては225系の番台区分別の紹介です。