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今回は鉄道システム「信号機編」です。
「鉄道の信号機」
鉄道信号機は1834年にイギリスで開発されました。
当初は「進行」「停止」を形状で表わすものでしたが、
その後の技術により色で表わすものに変わりました。
「信号機の種類」
(機械式信号機)動いて知らせる方式
最初の信号機は柱が回転して運転士から赤い板が
見えたら「進行」、見えなかったら「停止」を
表わしていました。
その後、柱から吊るした赤いボールの上下で「進行」
「停止」を表わすものが作られましたが、
日本ではどちらも不採用に終わりました。
(腕木式信号機)「腕」の角度で知らせる方式
1841年にイギリスで開発された方式です。
柱についた腕木が水平なら「停止」斜めなら「進行」
を表わします。
日本では鉄道創業時(1872年)より、「危害」「注意」
「無難」を示すものが使用されました。
今は青森県の津軽鉄道のみで唯一現役です。
(燈列式信号機)電灯の列で知らせる方式
点灯している白熱電球の角度で「進行」「注意」
「停止」などを表わすものです。
現在は中継信号機や駅構内で作業する車両の信号
機として使用されています。
日本では大正時代より使用されています。
中継信号機は先の信号機が前方から見通せない場所で
使用される信号機です。
「青」「黄」「赤」色ではなく、「黄」一色で、
「進行」は縦、「注意」は斜めに、「停止」は
横、これらの表示で運転士に指示を送っています。
今も中継信号機を中心に使用されている燈列式。
写真の表示は「停止」の意味です。
(色燈式信号機)
「緑」「黄」「赤」の3色で「進行」「注意」
「停止」などを表わすものです。
日本では1923年に東京駅から使用開始され、
現在の主力となっています。
近年はⅬEⅮ式も登場しています。
日本の鉄道では、2灯式・3灯式・4灯式・5灯式
の3種類あります。
日本の鉄道では、閉そく区間の本数によって異なり
ます。
「信号の種類」
信号機は自動車の場合では、信号機としてとらえますが、
鉄道の場合、いろいろな役があり、それぞれ異なります。
(出発信号機)
列車が出る駅の前方にあり、駅を出てもいいか、
いけないかを知らせます。
(閉そく信号機)
閉そく区間の堺にあり、閉そく区間に入っても
いいか、いけないかを知らせます。
(場内信号機)
列車が入る駅の手前にあり、列車が入ってもいいか
いけないかを知らせます。
(中継信号機)
濃霧や地形の関係で見通しが悪く、場内・閉そく
出発信号が遠くから見えずらい位置で使われます。
主に信号機と同じことを知らせます。
(遠方信号機)
場内信号機の現示を予告するため、場内信号機の手前に
あり、間隔は200mないし600m前にあります。
場内信号機より1段階高く表示することから、停止信号
はありません。
おもに単線区間で使われています。
「信号機が点滅する色の意味」
自動車では「緑」「黄」「赤」の3色で
「進め」「注意」「止まれ」を意味しますが、
鉄道では2灯・3灯式の場合は自動車と同じく1色
ずつ点灯しますが、
4~6灯にあると、2つのランプを同時に点灯する
ことができるので、自動車にはない表示もあります。
(信号機が点灯する色の種類とルール)
自動車と共通の色
自動車と同じルールですが、若干異なるルールが
あります。
「青」 進め
規定の速度で進めること。
「黄」 注意
次の信号が止まれの場合は制限速度45㎞
「赤」 止まれ
その信号を超えてはいけないこと。
鉄道流の色
自動車にはない鉄道のみのルールです。
「黄」と「青」 減速
次の信号が警戒あるいは注意の場合
制限速度70㎞または65㎞までであること。
「黄」と「黄」 警戒
次の信号が止まれの場合、制限速度25㎞まで
であること。
「青」と「青」 高速
130㎞こえて時速160Km以下まで走って
も良いということ。
「そのほかの信号機」
(単燈式信号機)
(進路表示器)
列車の進路を表わすものです。
ライトで方向を知らせるものや、数字を表示
して知らせるものがあります。
(入換信号機)
車両基地などで列車の入換え作業に使用される
信号機です。
(ハンプ用入換合図機)
ハンプ(貨車を1両ずつ下り坂を転がす装置)
の入換の合図に使用された信号機で、操車場
に設置されていました。
(平面用入換合図機)
仕組みは中継信号機と同じの入換用合図機で、
車両基地などの入換に使用されました。
写真の表示は入換可能を意味します。
(臨時信号機)
保線作業などにより、速度規制をする際に設置される看板
方式の信号機です。
(左)は進め、これが黄であれば、制限速度区間を表わし
ます。
(右)はこの先に臨時信号があることを予告するものです。
(列車停止標識)
出発信号機がない駅で、列車を停止させなければ
ならない限界があるときに、列車に対してその
限界を知らせる信号機です。
(車両停止標識)
構内運転をするせんろで、無誘導区間におい
て、終端が不明で車両の停止する位置を表示
する必要のあるときに設置される信号機です。
(腕木式信号機灯)
腕木式信号機にセットされているもので、
腕が夜間などで見えにくい場合、
腕木に取り付けた赤と青のめがねを、この
灯火照らします。
(転てつ器標識灯)
転てつ器標識の上部に取り付けてあり、
夜間などにポイントの開通している方向
を示す灯具です。
ポイントの状態を乗務員に伝えます。
ということで、鉄道には信号機でいろんな種類が
あります。
これで「信号機編」を終わります
ありがとうございました。