いつもお世話になっております。
ブログをご利用ありがとうございます。
今回は鉄道車両の種類紹介と電車・気動車
を紹介します。
「鉄道車両の種類は何種類?」
鉄道車両は電車・気動車・蒸気機関車・電気機関車
・ディーゼル機関車・客車・貨車とあります。
蒸気機関車は蒸気機関を動力として走り、
後ろに石炭車を連結したテンダー機関車と
水タンクを内蔵したタンク機関車とあります。
電車や電気機関車は電気モーターを動力として
走り、
他に路面電車・モノレール・新交通システムは電車の
仲間です。
気動車やディーゼル機関車はディーゼル機関を
動力として走ります。
客車や貨車は自力走行ができないので、機関車
などに牽引されて走ります。
また機関車に牽引されて走る方式を
「動力集中方式」と呼んでおり、
電車や気動車は「動力分散方式」と言います。
(鉄道車両 種類別)
「電車」
電車は架線から集電した電気を動力にして
主に旅客が乗車する設備を持つ鉄道車両です。
電車には新幹線・特急型・通勤型・近郊型
路面電車・新交通システム・モノレールと
多くの種類があります。
電車の発祥地は京都市で、京都電気鉄道が
伏見と七条の間で運行が開始されたのが、
日本で最初の電車運転の始まりでした。
明治時代末期には東京都心でも電車が走り始め、
その後私鉄各社も電車を導入していきました。
1927年には地下鉄が登場しています。
ただ電車が今のように主役となったのは戦後から
であり、
車両の大型化や長距離運転、新幹線の登場など、
発達が進んでいき、種類も増えていったのでした。
2010年代には蓄電池駆動電車が登場しています。
現在日本の鉄道車両の8割を電車が占めています。
「新幹線」
0系 「東海道・山陽新幹線」
東海道新幹線や山陽新幹線開業用に開発された、
世界初の高速鉄道車両です。
3200両以上が生産されましたが、製造時期に
より若干異なります。
2008年に山陽新幹線を最後に引退しました。
100系 「東海道・山陽新幹線」
0系の後継車両で、1985年にデビューしました。
2階建て車両を連結し、1階が個室で2階が食堂車
となっていました。
2012年に山陽新幹線を最後に引退しました。
500系「東海道・山陽新幹線」
1997年にデビューした世界初の
300㎞での営業運転を始めた高速鉄道車両です。
鳥のクチバシに似た流線型が特徴です。
現在も6編成が運用されており、2027年までに
引退することが発表されています。
N700系 「東海道・山陽・九州新幹線」
0系・100系・300系・500系・700系の置き換え用として、
2007年から2021年にかけて2900両以上が製造され、
JR発足後の新幹線車両でもっとも多く製造されました。
700系をもとに、環境性・快適性・省エネルギーなど、
大きくグレードアップさせたもので、
九州新幹線の直通車両は車外内装が大きく異なります。
N700S系の登場により、一部引退しているものも
出てきていますが、JR西日本所属車は8両編成に短縮の上
山陽新幹線を中心に運用される模様です。
車内にはコンセントを備え、車いす対応トイレや揺れを
抑えるフルアクティブサスペンションを搭載しています。
「近郊型」
113系
国鉄が開発した近郊型電車で、
2900両以上が生産されて、50年以上に
わたり、主力電車として活躍しました。
現在は岡山地区と福知山地区にて運用されて
います。
117系
新快速で使用されていた153系の置き換え用として、
1979年に登場しました。
形や車体デザインは新しいものとなり、転換クロスシ
ートなどを導入して客室設備を改善しましたが、
221系や223系に置き換えられて、引退したあと、
山陽・和歌山地区で運用されたのち、2023年に定期
列車から引退しました。
現在は寝台特急に改造された1編成が在籍しています。
221系
113系・117系の置き換え用として、
1989年から運用開始しました。
当初は新快速を中心に運用されましたが、
2000年に運用を離脱した後、奈良や京都地区
へ運用範囲を広げており、
2025年3月には東海道本線での全区間運用が完全に終了。
現在は嵯峨野線・湖西線・草津線・奈良線・桜井線
おおさか東線・大和路線など幅広く活躍中!
223系
1994年から2008年までの15年間にわたり生産された
JR西日本の主力電車です。
当初は関西国際空港アクセス用でしたが、
その後東海道本線や瀬戸大橋線の快速・宝塚線・山陰
本線のなどにも導入され、幅広く運用されています。
製造時期や地区により、車内設備やヘッドライト
車体デザインが異なります。
225系
223系の後継車で、次世代近郊型電車です。
車椅子スペースや車椅子対応トイレを備え、
バリアフリーシステムが追加されています。
製造時期や地区によって、前面や車内設備に
行き先表示器類が異なります。
東海道本線や湖西線・草津線・阪和線・宝塚線
関西空港線などで運用され
増備を続けて運用範囲を広げています。
227系
ローカル線向けの次世代車両です。
車体デザインや性能は225系をベースと
しますが、
ワンマン運転に対応する設備を備えて
います。
現在は広島・和歌山・岡山エリアで運用され
ており、
エリアによって、車内設備や車体デザインに
編成両数が異なります。
125系(JR西日本)
JR小浜線・加古川線の電化で導入された系列です。
前後に運転台があり、ローカル線でのワンマン運転
に対応しています。
現在では山陰本線の一部での運用が2023年から再開
されています。
※山陰本線の運用は2006年に一旦終了していた。
「通勤型」
103系 「直流通勤型」
国鉄が1963年から、のべ3400両以上が生産
された通勤型電車です。
製造時期や改造などにより前面や仕様など異なります。
現在はJR西日本の播但線・加古川線と、JR九州
の筑肥線で運用されています。
201系(国鉄)
国鉄が回生ブレーキや電機子チョッパ制御など当時の
最新技術を導入し、省エネ化を目指しました。
1979年に中央線で運用を始めました。
関西では1983年より東海道線での運用を経て、
大阪環状線と大和路線に転用され、大阪環状線での運
用は2018年に終了し、残る大和路線の運用も2025年
に終了し、201系の運用がすべて終了しました。
207系
JR西日本が初めて開発した通勤型電車で、
最高時速120㎞・VVVFインバーターを搭載
した画期的な電車で、
試作車のみ7両固定編成で、他は4両・3両編成
があるほか、6両・2両編成もあります。
製造時期により番台区分や車内設備、制御装置
が異なります。
当初は青系と白の帯を巻いたデザインでしたが、
2005年の「福知山線脱線事故」により、
321系と同じデザインとなりました。
321系
2005年に導入された次世代通勤型電車です。
全車7両固定編成で、モータのついた車両を
増やす代わりに、1両に載せるモーターを
減らしてバランスをよくするなどにより、省
エネ化を目指した電車です。
「特急型」
489系
関東から北陸へ結ぶ急行を電車化する
ために485系をベースに碓氷峠通過用として
開発されたものです。
晩年は急行能登や臨時列車で運用されていました。
※雷鳥は臨時のみで運用。
581・583系
1967年に登場した、世界初の寝台電車です。
昼は座席、夜はベットに変わり、車庫に入らず
近畿と九州を結びました。
しかし座席から寝台への組み立てに難があったことや
乗客が勝手に組み立ててしまうという問題がありました。
晩年は大阪と新潟を結ぶ急行「きたぐに」や臨時
列車で運用されていました。
写真は京都鉄道博物館保存に向けて、当時のデザ
インに再現されたものです。
281系 「直流特急型」
特急「はるか」専用車両で、デビュー当初は
5両編成でしたが、のちに6両編成となり、
3両編成も導入されました。
先頭部は独特な流線型で、車は全体に角ばった
印象の車体に上品なホワイトを基調に車体柄と
屋根がブルーのデザインです。
かつては京都駅搭乗て続くカウンターで、預ければ
ⅭAT(シティエアサービス)用スペースに運んでく
れるサービスがありましたが、2002年に廃止とな
りました。
683系 「交直流特急型」
681系の増備車・改良型として導入されました。
製造時期や列車により番台区分がありますが、
2024年現在は大半が大阪~敦賀間の特急
「サンダーバード」と名古屋~敦賀間の特急
「しらさぎ」などで運用しています。
287系 「直流特急型」
183系・381系の置き換え用として、2011年から
特急「こうのとり」「はしだて」や「くろしお」
に導入された車両です。
「くろしお」編成は2023年より通勤特急と
しても使用されています。
271系 「直流特急型」
特急「はるか」の増結用として、2020年から
登場しました。
車体は287系をベースに細かな改良され、表示器
や前照灯・尾灯はⅬEⅮで、
車内は281系と似たデザインですが、車内案内表示
器が液晶画面式になり、車内照明はⅬEⅮとなり、
281系の荷物室が271系では廃止され、ロック機能付き
荷物置き場のみとなってます。
「急行型」
80系 「直流急行型」
客車急行の置き換え用として、長距離を前提に
開発された電車です。
車体色から「湘南電車」と呼ばれていましたが、
近畿では、上下が茶色で中央がベージュの
「流電色」とよばれる別のデザインが採用されて
いました。
「私鉄」
19200系「近畿日本鉄道」
近鉄の代名詞となった、12200系「スナックカー」
を改造して、2022年から運用開始された観光特急です。
車体デザインは平安時代の高貴の色とされた、紫が塗ら
れています。
京都から近鉄奈良・大阪を結びます。
22000系「近畿日本鉄道」
10400系などの代替用として、1992年に登場
しました。
要望に応じて組成ができる汎用特急型電車です。
前面は卵型をしたデザインが特徴です。
22600系「近畿日本鉄道」
22000系をリファインした汎用特急型電車で、
全席にコンセントを装備し、前面には表示機が
付きました。
また阪神なんば線乗り入れにも対応しています。
3000系「京阪電鉄」
デオ800系・810系(叡山電鉄)
輸送力増強と旧型車の置き換え用として2両編成
5本が導入されました。
800形は片方のみモータ付きの1Ⅿ1Tで、810形は
2両ともモーター付きです。
デオ900系(叡山電鉄)
「きらら」の愛称がある展望列車です。
1997年と翌年に1編成ずつ導入されました。
2編成とも上半分のデザインが異なります。
「路面電車」
京都電気鉄道狭軌1形「路面電車」
かつて京都市電北野線を走っていた電車です。
現車は明治44年(1911年)に製造され、京都
電気鉄道に配属されていましたが、
戦後京都市に買収されて、他線を走る電車と区別する
ため、車体番号には「N」を
付けていた時期あり、N電と呼ばれていました。
500形「京都市電」
1924年から46両が製造された、戦前の京都市電を代表
する車両です。
500形は製造時期により3タイプに分類されました。
1600形「京都市電」
600形をワンマン運転用に改造して形式変更した
車両です。
700形「京都市電」
200・300形単車の置き換え用として、1958年から
48両が製造されました。
京都市電スタイルを継承しつつ、軽量車体を採用し、
浅い屋根とアルミサッシ窓、これに明るいクリーム色
にライトグリーンの塗り合わせはこれまでの京都市電
にはない、近代的でなおかつ美しい車両で仕立て上げ
られています。
700形では搭載された走行装置が2種類ありました。
800形「京都市電」
戦後に急増した利用者に対応する目的で、1950年から
90両が製造されました。
同年に1000形が導入されていますが、輸送効率の点に
問題があり、車長が短く定員不足もあったことから、
800形が導入されました。
900形「京都市電」
1955年から35両が製造されました。
800形よりやや大型で、前面中央部の窓が大きく
なり、外観は800形より重厚で、なおかつ鈍重であり、
京都市電スタイルの一つとして、頂点に立つ美しい
スタイルとなり、
のちに700形にも受け継がれたデザインです。
京都市電2000形「路面電車」
かつて京都市電で活躍した電車です。
1966年に6両が製造されて、京都市電の4系統で
運用されました。
京都市電廃止後は、5両が伊予鉄道に譲渡されて
現在も現役です。
モボ301形 「京福電気鉄道」
前面3枚窓の非貫通型で、1971年に2両が製造され
2006年に一度引退しましたが、
2008年に301号のみが運用再開されました。
京福電鉄 現役の電車では唯一の旧塗装のままで
運用され、人気が高いです。
2024年~2028年に新型車両へ置き換えられます。
「気動車」
気動車は車両の床下にディーゼル機関で走る鉄道
車両です。
使用上は電車と同じ仕組みですが、軽油によって
走ります。
しかしディーゼルエンジンが重いので、性能は
おとります。
気動車の歴史は1929年にさかのぼりますが、
当初は「ガソリンカー」と呼ばれ、
ガソリンによって走っていましたが、
当初は失敗の連発でのスタートでした。
戦前は油の問題や技術不足もあり、良い成績もなく、
戦争によって開発が禁止されますが、
戦後になってディーゼル機関の開発が始まり
ました。
初期の気動車は1両から何両もの車両を操作できる
総括制御装置を持たないことから、1両運転が基本で、
2両になると、前後の車両に運転士が乗務して、
ブザーで合図を送りながら操作するという面倒な
方式でしたが、
1953年登場のキハ10系列より、総括制御装置が
初採用されて、連結運転が可能になり、全国各地に
気動車が普及しました。
その後第三セクター向けにレールバスや軽快気動車
などが登場。
1990年から世界初の振り子式気動車2000系が登場
するなど、成果の高い状態が続きます。
近年はハイブリッド式や電気式の気動車が登場しています。
「国鉄・JR」
キハ40系列 「一般形気動車」
1977年から全国各地に配置された気動車です。
2024年現在はJR北海道に54両、JR東日本に9両
JR西日本に248両、JR四国に19両、JR九州に
111両が在籍しています。
JR各社では引退が進められていますが、
JR西日本では車体更新を行い、広範囲で運用され
ています。
キハ120系(JR西日本)
JR西日本が導入したローカル線向けの気動車です。
新潟鐵工所(現新潟トランシス)が開発したNⅮⅭ
をベースの車両です。
広範囲の非電化路線で活躍しており、線区によって
車体デザインや車内設備が異なります。
写真は関西本線で活躍のお茶の京都ラッピング車。
87系(JR西日本)
トワイライトエクスプレス瑞風用の気動車です。
電気で発電したモーターでディーゼルエンジンを動かす
ハイブリッド方式です。
2つのルートがあります。
キハ80系81形(国鉄)
1960年に登場した日本初の特急型気動車です。
ボンネット型はその姿からブルドッグの愛称がありました。
最後は特急くろしおで活躍し終盤を迎えましたが、
キハ80系では1992年まで活躍していました。
「私鉄」
キハ101 「加悦鉄道」
加悦(かや)鉄道10周年を記念して製造された
気動車です。
当初はガソリンカーで、戦時中は燃料不足のため、
木炭を燃料として使用し、
戦後にガソリンカーに復活しています。
1968年にディーゼル機関に交換されました。
2004年に動態化復元されて、加悦sl広場にてイベン
トなどに2020年の閉園まで活躍しました。
キハ51 「芸備鉄道→国鉄→船木鉄道→加悦鉄道」
芸備鉄道(現JR芸備線)が導入した大型ガソリンカー
キハユニ18が前身で、翌年に国鉄が買収してキハ二
40921となり、
1953年に山口県の船木鉄道へ払い下げされてキハ二51
1962年に加悦鉄道へ譲渡され、キハ51と改番の上、
同年7月から使用されました。
製造当初は荷物室と郵便室がありましたが、船木鉄道で
撤去されています。
1993年に大修理を実施し、荷物室と郵便室を復元して、
キハユニ51としました。
キハ08形「国鉄→加悦鉄道
不足する北海道の気動車を補うため、オハ62形客車を
気動車に改造したものです。
しかし客車改造だけあって燃費が悪く、効率も悪いので、1971年に全車廃車され、うち1両を購入し、
1972年2月から使用され、冬の暖房は重用されました。
キハ10系「国鉄→加悦鉄道」
※写真は加悦鉄道
1953年から700両以上が製造された、国鉄初の
量産型気動車で、全国各地に配属されていました。
写真のキハ10形18号は1980年に加悦鉄道へ譲渡され
主力車両として活躍しました。
MF100・200形「宮福鉄道→北近畿タンゴ鉄道」
北近畿タンゴ鉄道の前身である、宮福鉄道が開業時に
6両が導入されました。
MF100形は一般車、MF200形はイベント対応車で、
両車では内装と車体デザインが異なっていました。
現在はMF102のみが残ります。
KTR700・800系 「京都丹後鉄道」
宮津線の普通列車用で、計12両が導入されました。
前面は丸み帯びたデザインで、
先頭部はカーブドガラス、車内は0系新幹線発生品
を流用した転換クロスシートで、
トイレ設備の有無により2つの形式に分けています。
KTR001系 「京都丹後鉄道」
「タンゴエクスプローラー」の愛称を持つ特急車で、
車体はハイデッカー構造の先頭部はユニークの流線型
です。
車内はリクライニングシートで、中間車両にトイレ・
洗面所・自動販売機などの設備があり、
車体デザインは日本初ベージュのメタリックに千歳緑と
鳶赤色の帯を巻いてます。
1992年増備の第2編成は車体色がシルバーのメタリック
と変更になり、形状や車内設備の一部が異なります。
かつてはJR直通で使用されましたが、
現在は予備・臨時用で第2編成のみ在籍しています。
KTR8000系「京都丹後鉄道」
1996年に2両編成5本が導入されました。
かつては大阪から発着で、電車特急と連結すること
から2つのタイプに区別されていましたが、現在は
共用で運用されています。
当初の車体デザインは天橋立の松林や青い海と白い砂浜
をイメージしたツートンカラーでした。
2015年から5編成すべてが丹後の海に更新され、車体
色は濃いブルーのメタリックに金色の帯を巻いたデザイン
となり、車内は木目調を取り入れた和風テイストとなり
ました。
KTR300系「京都丹後鉄道」
老朽化したMF100形・200形の置き換え用で、
2019年から2022年にかけて5両が登場しています。
奇数号車は鳶赤色、偶数号車は千歳緑色で、
沿線の鬼伝説にちなんだデザインで、前照灯も
鬼の目をイメージしています。
車内はクロスシートとロングシートで、多機能トイレ
や車椅子スペースを完備しています。
また前後1カ所に液晶画面(運賃表示器)が導入されて
います。
KTR8500系
元JR東海のキハ85系非貫通型普通車で、
2023年に2編成4両を導入し、
8501+8502編成は運行用、8503+8504編成は部品
取りの際に取得用に保有します。
2024年3月より、特急「たんごリレー」と快速や
一部の普通列車での運用を開始しました。
原則土曜休日での運用です。
お次は機関車版です
本日もありがとうございました