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今回は前回の続きで、展示物の紹介です。

 

(玄関ホール)

 振り子時計

 電話機

             (昭和初期ごろ)

(合図灯)

(出発合図用鐘)

 

(旅客運賃表)

大正15年当時実際に使用された、実物の運賃表です。

当時は東京と加悦間は13円15銭でした。

これはお米90キロ(1.5杯)に相当する価格です。

(卓上用磁石式鉄道電話)

 

この電話機は、通話用電源(蓄電池)、呼出信号用磁石発電機

送受話器、磁石電鈴からなりたっています。

 

1回線のため、各駅独自の呼出信号を決めておいて通話しました。

呼出信号は右手のハンドルを回して送ります。

なので、一般の電話機とは異なります。

 

昭和50年頃まで使用されていました。

 

加悦鉄道資料館では、この電話機を実際に通話可能な状態で

あり、第二展示室にある同形と通話することができます。

 

 

「第一展示室」

 

「日付印字機」

 

駅の改札窓口にあり、硬券と呼ばれる

厚紙の乗車券に日付を印字するための

機材です。

今も硬券を扱う駅の一部で見られますが、

あくまでも地方私鉄に限ります。

この機材は元号関係なく使用できます。

(改札ばさみ)

 

改札口において乗車券などの検査

を行なったことを明らかにする

ために、乗車券類の下にはさみこん

を残すのに使用したハサミです。

乗車券には、いろいろな種類がある

ため、ご覧のように改札ばさみも

いろいろあります。

 

今も使っている鉄道会社が複数あり

ます。

(記念乗車券)

 

加悦鉄道で実際に使われた記念乗車券

です。

グッズとして販売しているのもあります。

(硬券)

 

厚紙でできた乗車券。

今では懐かしい乗車券です。

 

加悦鉄道資料館では、2枚セットで

販売中です。

「邦文(ほうぶん)タイプライター」

 

平板の文字に指示針を合わせて、

キーを叩くとドラムの中の鉛合金

製の漢字が印字されます。

1915年頃の機種。

(英文タイプライター)

 

鍵盤の英字を指で叩くと印字されます。

外国製です。

(手回し計算機)

加算・減算・乗算・除算を右手の

ハンドルを回して行ないます。

昭和40年頃まで使われました。

同じものが2台あります。

(写真上)は新しい手回し計算機です。

(小荷物切符)

 

旅客列車で物品を運送する場合、

受け付けた駅が発行する切符です。

 

荷物の内容・運賃・荷受人などを

書きます。

(型押器)

身分証明書・公文書の発行に対し

不正を防止するため、会社独自の

模様を付ける器具です。

写真上も形が異なる、型押器です。

 

 

きんのう

 

各駅の収入金を、本社(加悦駅)へ

送付するときに使用した袋です。

すなわち集金袋みたいなものです。

 

加悦駅・丹後四辻駅に置かれていました。

(定規 じょうぎ)

ボタン ボタンプレス型

 

加悦鉄道の社紋がプレスで浮き出された

ボタンです。

大きい方が胸ボタン、小さい方が袖口用

です。

   襟章

 

丹後四辻駅の糸井駅長が付けていた

もので、

2002年に息子さんが寄贈されました。

(四辻駅改札口の一部)

 

(電話機)

(扇風機)

(通票閉塞機)動態保存

(キャッチャー)

 

運転士がキャリアを返すときに

これに窓から輪投げのように

掛けていました。

(キャリア)

 

(丹後大震災で焼失した四辻駅で発見の5銭玉)

 

1927年3月7日の丹後大震災で焼失した

丹後四辻駅の焼け跡から見つかったものです。

(カメラ)

 

(第二展示室 旧本社事務室)

 

(スタフ)

(卓上型電話機)

 

加悦鉄道では、1回線の鉄道専用電話として

卓上型3種類、壁掛型2種類が使われました。

 

玄関ホールで展示している、同形の卓上型電

話機と通話ができます。

(加悦機関区事務所の看板)

(転てつ器表示灯)

 

転てつ器の上部に付けられ、

夜間などに転てつ器(ポイント)

の開通している方向を知らせる灯具

です。

列車乗務員にポイントの方向を

示します。

(腕木式信号機灯)

 

腕の状態で列車の停止・進行を示す

腕木式信号機の、腕の見えにくい

ときに、腕木に取り付けた赤・青の

めがねを、この灯火照らします。

(4号機関車 前照灯)

 

加悦鉄道4号機関車の前照灯で、

前後の前照灯を展示しています。

 

加悦鉄道4号機関車は、

1934年に長野電鉄から移籍し

1967年11月まで活躍しました。

 

(列車停止標識)

 

構内運転をする線路で、無誘導区間の

終端が不明で車両の停止する位置を

表示する必要のあるときに設置される

標識です。

※構内は駅や車庫内をさす。

 

(列車停止標識)

 

出発信号機を設けていない線路に

対し、列車を停止しなければならない

限界がある場合に 列車にたいして

その限界を知らせる標識です。

(合図灯)(バッテリー式)

 

夜間に駅員・車掌などが携帯し

停止や進行の合図を送るときに

使いました。

 

なお合図灯は進化を遂げて

今もLEⅮ式などが活躍しています。

 

(転車台 メーカーズプレート)

 

旧加悦駅構内にあって、後に加悦SL広場で

動態保存された、転車台の銘板です。

 

この転車台は戦中の鉱石輸送に備えて設置

されたものです。

(蒸気機関車の圧力計)

 

加悦鉄道の蒸気機関車で使われた

圧力計の一部で、

ボイラー・シリンダー・空気制動機など

の圧力を測りました。

(軸受金)

 

軸箱の中にセットされ、車両の

荷重を車輪に担わせるようをします。

軸に接する面にはホワイトメタルを

一定の厚さの鋳込んでいます。

(揺すり火格子)

 

蒸気機関車に於いて、石炭を燃焼

させる火室(かしつ)の底部に

あります。

熱による損傷が多いため、木型を

用いて当地域で製造しました。

(ガラスゲージ)

 

蒸気機関車ボイラー内の水位を示す

水面計のガラスゲージを囲むケース

で、

ガラスゲージが破損した際に飛散する

熱湯から乗務員を守ります。

(水圧試験器)

 

汽缶(ボイラー)の水圧試験に

使われた装置です。

水槽の水を手動のプランジャーポンプ

で送り水圧を上げました。

(ウィルソン式連結器)

 

自動連結器の一種で、軽便鉄道や

トロッコなど、比較的小さな車両

で使用されています。

(油コップ 油カンカン)

 

缶の中に油をいれておき、

摺動面などの給油の際に刷毛で

塗布します。

また工作機械などの切削面に給油

する際も刷毛で塗布します。

(気動車用タイフォン)

(蒸気機関車用汽笛)(3室)

(気動車用タイフォン)

(蒸気機関車用汽笛)(4室)

(キハ1018のブレーキハンドル)

 

キハ10のブレーキハンドルと逆転ハンドルです。

 

加悦鉄道では、わずか5年間でしたが、

主力として活躍しました。

(キハ083のブレーキハンドル)

 

キハ083のブレーキハンドルと

逆転ハンドルです。

 

キハ083の痕跡としては、この資料館

では、あと座席もあります。

(キハ51の逆転ハンドル)

 

キハ51の逆転ハンドルです。

 

これは車両を前か後ろへ進むときに

扱うハンドルです。

(キハ51のブレーキハンドル)

 

キハ51(旧舟木キハ二51)のブレーキハンドル

になります。

 

(モハ1202号のハンドル)

 

加悦鉄道とは無関係ですが、加悦SL広場に

関わったものとして、仲間入りしています。

 

ブレーキハンドルとマスコンハンドルを

展示しております。

(出発合図用拍子木)

(Ⅽ160号のナンバープレート)

(ⅮⅮ352ディーゼル機関車のナンバープレート)

 

ⅮⅮ352の銘板です。

 

1974年製で、日本冶金工業が導入し

加悦鉄道が借りて使用していました。

廃線後は森工業(神奈川県)へ売却

されました。

(ⅮⅭ351ディーゼル機関車の製造銘板)

 

元南部鉄道DC351の銘板です。

 

1956年製で、1967年に日本冶金工業

が譲り受け、加悦鉄道では借り入れて

使用し、1974年以降は予備となって

いました。

(2号機関車前部標識)

 

一般的に前照灯・ヘッドライトと呼ばれます。

列車の前側を示すために取り付けられます。

これはランプ式です。

(後部標識)

 

後続の列車に自車の存在を示すために

取り付けられる列車標識で、

一般的に尾灯やテールライトと呼ばれる

ことが多いです。

これは貨物列車用の後部標識です。

(後部標識)

 

こちらはランプ式の後部標識です。

 

昔の客車などはこのタイプを使用

しました。

(後部標識)

 

こちらは電照式の後部標識です。

後部標識は用途により、形も異なります。

 

(合図旗)

 

鉄道従事員が携帯する手旗で、緑と

赤の2種類あります。

保線係・駅係員などが使用します。

また手信号としても使われます。

(片手ショベル)

 

蒸気機関車で機関助手が石炭を

くべるときに使いました。

我国独創的使用方法で、両手ショベルと

比べて、効率よく燃焼できました。

(制動靴)

 

車輪を止める最も簡単で、

携帯で便りでかつ軽い器具です。

レールとの摩擦により滑りながら制動

されます。

貨車入れ替えなどで使われました。

(SLボイラー安全弁)

 

ボイラー内の蒸気圧力が、規定の

倍以上になったときに、ボイラー

内の破損を防止するために蒸気を

缶外に放出するための装置です。

(踏切警報機灯)

(甲種信号反応機)

 

手動の腕木式信号機が信号取扱所

から確認ができない場合、これを

信号取扱所に取り付けて、

その信号機と電気的に連絡しその

現示状態を知らせる装置です。

 

 

通券箱

 

単線区間で同じ方向に連続して2本

の列車を運行させるとき、

安全確保するために使われました。

(懐中時計)

 

鉄道従事員専用の懐中時計です。

24時間表示で13時以降は赤字で

示しており、ゼンマイ式です。

裏側に「加悦鉄道」と刻印されいます。

(連動装置)

(機関車台帳)(国の重要文化財)

 

人間で言うと2号機関車の履歴書に

あたるもので、

 

機能・寸法・重量・製造年月・製造者

修理記録などを詳細に記録した戸籍

原本です。

明治6年から記録があります。

 

2005年に2号機関車とともに、

国の重要文化財に指定されました。

 

(表彰状)

(営業許可証)

(設立免許状)

(工事完成証明書)

(運賃許可証)

(測量許可状)

(運輸営業廃止許可証)

(歯止め)

(荷物測り台)

(ラジオ)

(名札)

(キ165の銘板)

(ハンドル)

 

(看板)

 

「通路内で展示」

 

(乗り換え案内板)

 

加悦鉄道の終点であった丹後山田駅

(現与謝野駅)のホームにあった看板です。

(起点標)

 

路線の起点に設置する標示で、

ここから終点に向かって距離を数えます。

加悦鉄道線に設置されていたもので、

加悦方面の加悦線と貨物専用の岩滝線の

起点を示しています。

(曲線標)

 

線路の曲線の始まりと終わりに設置され、

その曲線の半径、曲線長、カント(線路の傾き)

等、列車の運転や線路の整備に必要な数値が記入

されています。

 

これは丹後山田駅起点より、約150mのところで

半径600mの曲線があることを示しています。

 

「レール展示室」

 

(レール)

 

(双頭レール)

                 1870年

(2)レール(イギリス)

                1873年(ダーリントン社)

                 

(3)レール(イギリス)

                 1880年(カメル社)

(4)レール(イギリス)

                 1881年(バーロウ社)

(5)レール(イギリス)

                 1884年(カメル社)

(6)レール(ドイツ)

                1885年 (ウニオン社)

(7)レール(ドイツ)

                1885年(ウニオン社)

(8)レール(イギリス)

                1886年(カメル社)

(10)レール(ドイツ)

                1887年(ウニオン社)

(11)レール(イギリス)

                1887年(カメル社)

(12)レール(イギリス)

                1888年(カメル社)

(13)レール(イギリス)

                1890年(バーロウ社)

(14)レール(イギリス)

               1893年(ポルコ・ポーン社)

 

(15)レール(イギリス)

                1893年(バーロウ社)

(16)レール(イギリス)

                1894年(モスベイ社)

(17)レール(イギリス)

                1895年(カメル社)

(18)レール(イギリス)

               1895年(ポルコ・ポーン社)

(19)レール(イギリス)

               1895年(ポルコ・ポーン社)

(20)レール(イギリス)

               1896年(ダウンレイㇲ社)

(21)レール(イギリス)

                1896年(ダウンレイス社)

(22)レール(イギリス)

               1897年(カーネギー社)

(23)レール(イギリス)

               1898年(イリノイ社)

(K1)レール(1887年)

(K2)レール(1890年)

(K3)レール((1885年)

(K4)レール(1923年)

(K5)レール(1920年)

(K6)レール(1911年)

 双頭レール

                 (明治3年)

                 鉄道創設時                             

 25㎏軌条

                (明治23年)

 25㎏軌条

                (明治44年)

 37㎏軌条

                (大正10年)

                大江山側線

 30㎏軌条

                (大正12年)

                加悦鉄道線

 50㎏軌条

                 (昭和33年)

                 東海道線

 

 40㎏軌条

                (昭和40年)

               日本国有鉄道(国鉄)

 50㎏軌条

                (昭和40年)

                 東海道線

 60㎏軌条

                (昭和44年)

                 山陽新幹線

 

次回は保線道具・測定器などです。