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今日は阪神淡路大震災から28年が経過し
政府が取り組んできた、耐震性をこの地震をきっかけに
見直しを進めてきました。
またこの地震をきっかけに、耐震性や建物そのものの
基準が大きく改正されることになります。
阪神淡路大震災の教訓と反省として、
災害派遣医療チームの結成(2005年度より)や、
緊急消防援助隊、広域緊急援助隊などが設置されるきっかけにもなりました。
さらに消防はもともと市町村単位であり、指揮・通信・整備で
多くの問題が浮き彫りになり、阪神淡路大震災以降、
改善する取り組みが進んでいます。
「阪神淡路大震災とは」
発生日
1995年(平成7年)1月17日、
発生時刻
午前5時46分頃
死者
6434人
負傷者
43792人
マグニチュード
7.3
「被害」
この地震の場合は、建物への被害が大きく。
阪神高速道路は600mに渡り、横倒しになり、
雑貨ビルや三菱銀行の建物が全壊したり、横倒し
となっていたりと、
「まるで戦場みたいだった」と多くの方が言っていました。
また複数の箇所で火災が発生し、かつ水不足で消火が
できず、何もできなかった当時消防隊員だった方は
「今も悔やんでいます」と言っていました。
また液状化現象も複数発生し、道路の地盤沈下なども
見られ、前代未聞の大災害に発展していきました。
「鉄道の被害」
JR西日本
JRでは神戸線で大きな被害が出ました。
特に六甲道駅が倒壊し、沿線にあった鷹取工場も
被災し、当時検査入場していた車両など35両も
この一角で被災、
一か所で35両の車両が被災する事例は、戦後では
最も大きな損害でした。
神戸線は当日のうちに復旧はしたものの、
大阪~尼崎間の上下線と西明石~姫路間で運行を再開、
同年の4月までに全線復旧しています。
それまでは、応援の車両を活用したり、被災した駅舎が
復旧するまで、仮駅舎を使うなどして、難をしのぎました。
また、山陽新幹線も名古屋~岡山間で不通となりました。
理由は新大阪~新神戸間の高架橋が崩壊したためで、
復旧に時間がかかりました。
阪神電鉄
阪神電車では、高架線の被害が大きく、
車庫も甚大な被害が出て、被災した車両を受け入れ
不可能となるなど、被害が大きかったそうです。
阪神電車では4か所で、甚大な被害が見られたそうです。
新在家~大石間では、高架橋が崩壊し、走行していた
4両編成の普通列車が被災、全車廃車となっています。
三宮~元町間の地下線でも被災した車両があり、
車体が大きく損傷したそうです。
御影駅では、回送され留置されていた車両が横転し
石屋川車庫も崩壊し、これに多数の車両が巻き込まれて
被災、ここでも58両が被災し、このうち24両が
廃車となりました。
全体では146両の車両が廃車。
この車庫が完全に戻るのは、翌年の3月20日で
まる1年後のことでした。
阪急電鉄
この地震では阪急電鉄にも甚大な被害がでました。
阪急の車両では92両が被災しました。
そのうち26両が廃車。
伊丹駅が崩壊し、止まっていた2本の電車が巻き添えと
なりました。
西宮北口~夙川間では、高架橋が崩壊し
この区間は6月12日に復旧しています。
門戸厄神~甲東園間で、山陽新幹線の高架橋が崩壊・
封鎖したため、不通となり、
三宮のシンボルだった、アーチ形天井を持つ阪急ビルも被害を受け、
2月までに撤去されて、現在の新しい阪急ビルとなりました。
阪急が全線復旧したには、震災発生から146日後の6月12日です。
山陽電鉄
山陽電鉄では、高架計画中にこの地震が発生し、
復旧とともに、高架で復旧することとなりました。
また山陽電鉄では、地下トンネルでも被害が
あり、
ホームの地形が変形したり、これによって、
使用不能となったりし、路盤が崩れてしまったところも
あったそうです。
中には倒壊した家が線路をふさいだり、被災した踏切道が
自動車の行く手をふさいだりと、大きな被害が出たそうです。
同線が全面復旧するのは、半年にもおよびました。
「そのほかの路線」
他にも、神戸市営地下鉄も柱や駅舎に被害が出ましたが、
極めて少なく、3カ月後には全面復旧しています。
また神戸新交通も、運行していた列車は急停車し、被害は出ませんでしたが、
専用走行路が落下したり、損傷したり
車両が脱線するなどの被害が出ました。
高架でできた、専用走行路の落下により、復旧に時間を要し
全線復旧は8月3日でした。
「阪神淡路大震災をきっかけに生まれた車両一覧」
震災復旧後の輸送力増強に対応。
被災し廃車になった車両の代替。
9000系(阪神電気鉄道)
震災で廃車になった車両の代替用。
5500系(阪神電気鉄道)
震災で廃車になった車両の代替用。
「阪神淡路大震災をきっかけにできた、施設・組織」
東京第2指令所
次期地震に備えて、2000年に開所。
東海道・山陽新幹線を総括可能。
京都市市民防災センター
この地震を教訓にできた、防災について学ぶ、体験・見学できる
施設。
災害医療派遣チーム
この地震を教訓に、2005年に結成された組織で、2011年の東日本大震災や熊本地震などで、活かされている。
「過去にも同じ規模の地震が近畿で発生していた」
実は阪神淡路大震災と同じ規模の地震は、この67年前にも
発生しております。
それが丹後大震災です。
この地震も、世の中を動かし、今の防災につながる
メカニズムを作り上げています。
また丹後大震災には、阪神淡路大震災と共通している点が
あります。
1 マグニチュードが同じ7.3。
2 同じ横揺れで発生。
3 範囲が同じ、東が新潟県で、南が九州。
過去にも同じ規模の地震があったことに、ただただ
ビックリが隠せません。
改めて、防災について学ばなければなりませんね!
皆さんも今一度、僕たちとわたしたちと考えていきましょう!
これで終わります。