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今日はⅭ160号について紹介します!
「Ⅽ160号」
Ⅽ160号は第2次世界大戦中に製造された産業用機関車です。
戦中は大江山から取れるニッケル鉱輸送に使用され、戦後は
旅客列車牽引に使用されました。
また一時期に福井県小浜市の犬見鉱山専用線に貸し出された
ことがあります。
返却後は主に入れ替えようとして使われ、1966年に廃車され
ました。
引退後は京都市に寄贈され、大宮交通公園で展示されていましたが
2019年に加悦鐡道保存会が譲り受けて、加悦鉄道資料館の裏で
展示しています。
窓はなぜか小さく、あまり視界性などは考慮されていないようです。
側面窓。
3枚の写真は加悦鐡道保存会の会員さんたちで、制作し取り付けた
ものです。
車輪は3つで、間隔が狭いです。
鉄が不足していたためでしょうか?
運転室も狭く感じます。
本江機械製作所(後の立山重工)製です。
同じメーカーの機関車が京都鉄道博物館にもあります。
なぜへこんでるのか?
これは大宮交通公園から移動のため、クレーンで吊り上げた際
にワイヤーの圧力でへこんでしまったのです。
Ⅽ160号は、数少ない貴重な戦時型産業用機関車です。
そのためいろいろなところに、戦争の影響が伺えます。
窓は小さく、車輪の間隔も狭く、またキャブもあまり見通しが
良くないので、考慮されていないように見えます。
なので、どこか不安定な印象を感じる珍しい機関車で、小型産業用
機関車を今に伝える遺産です。
どうもありがとうございました。