京都市営地下鉄は烏丸線(からすません)と東西線(とうざいせん)の2路線を持つ、京都市が運営している地下鉄です。

 

「概要

 

京都市の交通対策協議会が1968年に地下鉄建設のことについて答申したたのが始まりで、1972年に事業を取得し、1974年から工事を

開始、1981年に部分開業しました。

 

当時の京都市営地下鉄の特徴だったのが4駅にエレベーターを設置したほか、バリアフリーが始まる前から車いす常用者・障害者団体からの要望で、

エレベーターを後に全駅に設置するという、当時の地下鉄としては全国的にも珍しいものでした。

当初の区間は烏丸線の北大路~京都間でしたが、1988年に竹田、1990年に北山、そして国際会館までは1997年になってからでした。

東西線は1997年に開業し、当初は醍醐~二条間でスタートし、2004年に六地蔵、2006年に太秦天神川まで延伸しています。

近鉄との乗り入れは竹田延伸時、京阪京津線との乗り入れは東西線開業時から行われています。

 

「車両」

 

10系

 

烏丸線用の車両で、開業時から1997年までに20編成が導入され、現在は19編成が在籍しています。

当初は4両編成でしたが、竹田延伸時に中間車2両を製造・連結し、6両編成となり、以降は最初から6両編成

で導入されています。

その後も要望に合わせて増備が続けられました。

特に1990年からの導入した車両はマイナーチェンジされ、デザインが多少異なるところがあります。

 

製造から40年以上たっているため、最初の9編成は2022年から5年かけて20系に置き換える予定です。

残りの編成はこの対象外です。

 

20系

 

10系の更新用で、2022年3月から運行開始した車両で、烏丸線用としては41年ぶり、京都市営地下鉄では25年ぶりです。

京都らしいデザインが特徴で、ホームドアの設置が予定されているため、自動運転システムを備えています。

また前寄り先頭車に車いす・ベビーカースペースがあります。

2025年までに9編成が導入される予定です。

 

50系

 

東西線用の車両で、1997年から6両編成17編成が導入されました。

 

東西線は生活路線として活用が期待されたため、それと建設費節約のためトンネル断面が小さく作られており、

 

50系も車体はやや小さめで、3色(オレンジ・黄色・白)のラインが入ります。

車体はステンレス製で、ドアチャイム設置やホームドアとワンマン運転に対応しています。

車内は薄柴色のロングシートで、全車に車椅子スペースや優先座席が当初からあります。

 

京阪京津線が乗り入れますが、地下鉄東西線50系は乗り入れずに地下鉄線内のみを走ります。

 

 

 

 

 

 

 

外観のデザインは「前面の造形に曲面を多用した、より近未来的なイメージ」が、内装は「華やかで雅なカラーデザイン」

をコンセプトにしています。