今日は225系について、その2です。
番台別解説
0番台
東海道線向けの225系第1弾で、2010年から2012年までに計110両が製造されました。
最高時速は130キロで、所属は網干総合車両所です。
編成内容は8両編成5本と4両編成6本に6両編成5本で、編成記号は順に8両編成が、4両編成がY、6両編成Lでした。
2012年のダイヤ改正で6両全編成と4両編成3本が宮原支所に転属し、合わせて福知山線で使用されるため、最高時速が120キロに引き
下げていて、
番台も6000番台となりました。
同年8月と9月に2編成追加され、ようやく目標となる110両となりましたが、実質的は68両です。
前面が角ばった形で、車内照明は蛍光灯です。
5000番台
阪和線向けの改良型で、同線の快速の一部で運用されていた103系と113系の置き換え用とともに、奈良支所所属の221系の運用を解消する目的で、2010年から2011年までに、4両編成29本の計116両が導入されました。
223系0・2500番台と共通に、紀勢本線でのローカル運用もするため、吹田総合車両所日根野支所に配置され、最高時速も223系0・
2500番台との連結に考慮し、120キロとしています。
座席配置は2+1列とし、ラインも青色系となりました。
6000番台
2012年3月のダイヤ改正で福知山線にて使用していた、113系と221系の置き換え用として導入された番台区分で、網干総合車両所より
225系0番台6両編成と4両編成の一部を宮原支所に転属させ、設定変更して、6000番台としました。
最高時速は120キロに引き下げ、オレンジの帯を前面扉と乗務員扉に巻いています。
車内に変化はありません。
100番台
2016年度に導入された0番台のマイナーチェンジ車で、編成記号は0番台と同様です。
正面は227系・521系3次車と同じデザインとなり、種別と行き先表示器がフルカラーLED
側面は種別と行き先表示器が一体化されています。
落成当初より転落防止幌が設置されています。
運転台はほぼ0番台と同じです。
また機器二重化の一環として、モハ225形100番台とモハ224形400番台にパンタグラフが2台搭載されています。
100番台は2回に分けて導入されています。
2次車
2017年3月のダイヤ改正で平日新快速12両編成の増強および、奈良支所の103系の置き換え用※として、
2016年2月と3月に8両編成と4両編成2本ずつ導入されました。
2次車の導入で、2016年に221系のリニューアル車(8両編成と4両編成の計6編成)を奈良へ、未更新車2本が
網干へ転属しています。
2次車からの変更は以下の通りです。
車内
車内照明をLEDに変更。
貫通扉のドアノブをアシストレバーに変更
前面
形状の変更(丸み帯びた形)
ライトの形状を変更
種別と行き先表示器をフルカラーLED式に変更。
車体
側面の種別と行き先表示器を一体化
パンタグラフを2パンタ化
機器の二重化
3次車
2020年に吹田総合車両所奈良支所201系※の置き換え用として、144両を追加導入することとなり、
8両編成5本と4両編成5本に、久々の6両編成が14本という内容です。
実に225系増備では4年ぶりです。
271系・323系で採用された仕様をフィードバックしています。
2020年度では、221系の8両編成と4両編成と、223系Ⅴ編成(4両編成)を置き換えました。
2021年度より、221系6両編成(B編成)の置き換え用として、2代目L編成が登場し、2023年までに14編成が導入
されます。
3次車での変更点は以下の通りです。
室内
ドア閉まる際の予告チャイム(視覚障害の方に優しい装置)の採用
視覚障害の方に優しい、半自動ドアボタンの採用。
座席肘掛けの形状変更
全車に車椅子スペース・ベビーカースペースを新設。
前面
前照灯をHIDからLEDに変更。
乗務員扉の雨樋の形状を323系と同じものに変更
以上です。
5100番台
2016年から2017年までに登場した5000番台のマイナーチェンジ車で、通勤型の103系・205系の置き換え用として、
4両編成12本と新たに6両編成8本の計122両が導入されました。
5000番台と同様、関空快速や紀州路快速などで活躍中です。
2018年3月のダイヤ改正では、羽衣線の103系の代替用として、運用を開始しています。
外国人利用に踏まえて、JR西日本の通勤型・近郊型では初の公衆無線のサービスを開始しました。
5000番台との違いは災害時の避難用備品を車内に用意し、避難用はしごの収納スペースが設置されたことです。
700番台
2023年から225系で導入される、Aシート車で、
700番台1両と100番台3両からなる、
4両編成で、2編成導入されます。
外観は先行の223系と同じですが、乗降ドアが
片開き式となり、車内には車内ディスプレイが
設けらています。