225系とは、JR西日本が2010年から運行している近郊型電車です。

 

 

 

「概要」

 

 

JR西日本が次世代近郊型として、223系以来15年ぶりの新快速車両として、2010年から導入され、

バリアフリーの徹底・安全性の向上などが強化されており、JR西日本のコンセプトである「明るく・静かで・快適な車内

空間」を継承しつつ、新しく0・5Ⅿ方式の採用など、

JR西日本の代表となる近郊型を目指しています。

 

「主要諸元」

 

製造年 2010~

製造両数 増備中

製造者 川崎重工業 近畿車輛

運用者 JR西日本

運用区間 東海道・山陽線(琵琶湖・京都・神戸線)赤穂線・草津線・播但線※・福知山線

       大阪環状線・阪和線・紀勢本線(きのくに線)・関西空港線

最高時速 130キロ(一部120キロ)

車体長  19.5700mm(先頭車)

      19.500mm(中間車)

車体   ステンレス

台車  軸深式ボルスタレス台車(ヨーダンパ付き)

     WTR246B・WTR246C型など((付随台車)

     WDT63Aなど         (動力台車)

制御方式 2レベル IGBT素子VVVFインバーター

ブレーキ装置 電気指令式(直通・回生・抑速・

                 耐雪・駐車付き)

保安装置  ATS-SW ATS-P 列車防護無線装置

        EB・TE装置

 

「車体」

 

車体はステンレス製で、前頭部は鋼製となっています、 全長は20mの3ドアの両開き扉で、近郊型としてはオーソドックスな

構造です。

また全車電動車とすることで、車両構体を共通化によるコストダウンにつなげています。

車体断面は321系で採用された、新しい標準断面を採用し、ホームドアに考慮し車端出入口寸法・連結面の先頭車・中間車で

共通化されています。

また車体を低くし、ホームとの段差をなくし、さらにドアレールの一部を切り除き、車いすの方でも乗り降りがしやすい構造とな

っています。

 

また前頭部には安全対策として、クラッシャブルゾーン、車体は強度を強化するため、台枠・側面・天井を一体化するリング構造

が採用され、このほかにもオフセット衝突対策として、ガイド板構造が採用されています。

車体前面はHID(白色灯)(2020年度からⅬED)が使用され、種別は方向幕(100・5100番はフルカラーLED)で、

側窓は構体構造の効率化から両端を小窓とし、中央に大窓を配置するよう変更されましたが、座席列に合わせて桟で区切られ

ドア間の日除けは5枚で、この窓配置は後に登場する227系・521系100番台・323系でも使われました。

 

「主要機器」

 

主要機器は125系・321系で採用された、0・5Ⅿ方式と呼ばれる、運転に必要な機器類を1両にまとめて搭載する考え方を基本

とし、すべてが電動車(モーター付き)となっていおり、全車両に制御装置が搭載されていますが、パンタグラフの有無により、

モハ225形と224形として区分しています。

 

「台車」

 

台車はボルスタレス台車で、空気ばねが若干厚めに設計されており、上下の揺れを阻止

 

「編成」

 

編成は4・6・8両編成があります。

 

「車内}

 

基本構造は223系と同じ、転換式クロスシートで、座席配列も223系と同様に補助シートがあります。

座席のシートでは、5000・5100番台が寒色系で、0・100・6000番台は暖色系が使われています。

 

つり革と手すりは大型化され、緊急時につかまりやすく考慮され、色も白色からオレンジ色としています。

同車ではつり革を増量し、223系が1両あたり80個に対し、225系はこの1.5倍の124個設置されました。

 

車内中央には、19インチ液晶ディスプレイが4か所配置され、画像による情報配信ができるようになっています。

当初この装置は日本語と英語のみでしたが、後から中国語と韓国語が追加されています。

他に日本語も漢字とひらがなが表示されます。

 

また、手すりの端部を曲面型にすることで、持ちやすい構造となっています。

優先座席付近のつり革は緑色とし、分かりやすくなっているほか、バリアフリー新法施行により、トイレの形状が変更され、

車いすスペースを1編成2カ所(2020年度から全箇所)とし、客用ドアの室内側には黄色ラインを追加し、ドア開閉の注意喚起のため、

開閉ランプを2灯設置されていて、ドアエンジンは戸締め可変力制御装置を持ちます。

また半自動ドア用のボタンも付いていますが、半自動ドア方式に慣れていない方や聴覚障害の方に優しい点滅式が採用されました。

開くは(青)閉じるは(赤)で点滅します。

また床面を色別とすることで、ドア開閉の注意喚起ができる構造となっています。

床には騒音対策として、ゴムチップいり防音材が採用されています。

 

「配置場所」

 

 

網干総合車両所 運用検修センター

 

0番台10編成68両と100番台24編成144両の計34編成212両が在籍しています。

 

当初の編成記号は0番台8両編成が(I)6両編成が(L)4両編成が(Y)でしたが、後から0番台6両編成全車とY編成が

網干総合車両所宮原支所へ転属したため、編成番号が飛ぶため、4両編成の記号を(U)に変更されました。

結果、現在では8両編成は(I)6両編成は(L)4両編成(U)です。

 

6両編成全編成100番台で、8・4両編成は0・100番台です。

網干総合車両所の225系は10年間、6両編成がありませんでしたが、2021年に100番台で復帰しています。

 

また2023年から、有料座席シートタイプの225系が2編成製造されることが放送されたため、また仕様の異なるタイプが来ることとなっています。

 

運用線区 東海道・山陽線(琵琶湖・京都・神戸線)(米原~上郡)

       赤穂線 (相生~播州赤穂)

       草津線 全線

       湖西線 全線

       北陸本線 (米原~敦賀)

 

2016年3月までは、JR東海大垣駅まで乗り入れていました。

 

網干総合車両所宮原支所

 

6000番台6両編成が5本、4両編成が3本の計42両が在籍しています。

 

2012年に0番台を改造の上、網干総合車両所宮原支所へ転属したものです。

 

運用 福知山線 全線 

    東海道線(大阪~尼崎)

 

かつては福知山線を113系と221系で運用されていたものを、225系で置き換えました。

 

吹田総合車両所日根野支所

 

5000番台は4両編成(HF)が29本、5100番台の6両編成が11本と4両編成14本の計238両が在籍しています。

 

225系としてはもっとも多く在籍している所です。

阪和線の支線でも同車と223系によって運用されています。

 

5100番台6両編成は、連結運転は実施していません!

 

運用 大阪環状線 全線

    阪和線    全線

    関西空港線 全線

    紀勢本線(きのくに線)(和歌山~周参見)

 

かつて阪和線では、通勤型と221系・113系で運用されていましたが、5000番台の導入で113系と221系が、5100番台の導入で

通勤型(103系・205系)がいずれも撤退しています。

 

 

また2022年から車内に順次、防犯カメラが設置されています。