2000番台          1000番台

 

 

223系近郊型電車とは、JR西日本が1994年から運行している近郊型電車です。

 

 

「概要」

 

221系に続く車両として、1994年から2008年の14年間に時代に合わせ、改良や導入する線区に合わせてマイナーチェンジなどを行い、

のべ900両以上が製造されたもので、JR西日本の代表となっています。

 

JR西日本の近郊型として初めて、ステンレス製車体を採用し、車体のコストダウンにも貢献しました。

さらに主要機器にVVVFインバーターをJR西日本の近郊型で初めて採用しました。

 

また223系の登場により、新快速での130キロ運転も実現しています。

 

また20m車体や3つの扉、転換式クロスシートなど、コンセプトは221系から引き継いでいます。

 

「主要諸元」

 

製造年  1994年~2008年

製造者  川崎重工業

      近畿車輛

      日立製作所※

製造両数 927両

最高時速 130キロ 一部は120キロ

車体   ステンレス製

      (前頭部は普通鋼)

台車  ボルスタレス台車

主電動機 かご形三相誘導電動機

制御方式 VVVFインバーター

ブレーキ 電力回生供用電気指令式空気ブレーキ

      抑速・直通※・回生※

      純電気ブレーキ※

保安装置 ATSーSW ATSーP型

       列車異常挙動装置

      EB・TE装置

     列車防護無線装置

 

「車内」

 

0・2500番台は座席が2+1列で、他は221系と同じく2+2列シート、0・1000番台には車いす対応設備がなく、

2000番台以降から車椅子スペースや車いす対応トイレが付いています。

 

 

「車体色」

 

0・2500番台では、関西国際空港のシンボルカラーである、青と白のグラデーションが採用され、ほかは茶色と青に白と

ベージュの4色帯を巻き、戸袋部に茶色の帯が貼られています。

 

「側窓」 

 

0番台は221系に準ずる、下降式の窓に戸袋窓を採用していて、後から製造された1000番台から、戸袋窓が車端部以外廃止され

て、2000・2500番台以降は窓の形状が、下降式から内折れ式に変更されました。

5000番台・5500番台・2000番台5次車・2500番台2次車は、再び下降式に戻されています。

 

「行き先表示器」

 

221系・207系で採用された、幕式種別表示器とLED式行き先表示器を採用しています。

221系では行き先表示器が側面のみでしたが、223系では元から前面にも側面にも行き先表示器が付いています。

 

「編成」

 

編成は5000・5500番台が2両編成で、0・1000・2000・2500・6000は4・6両編成で、1000・2000番台の一部には

4・6・8両編成とあります。

 

「体質改善工事」

 

223系のうち、0・1000番台と2500番台(中間に0番台組み込み編成)を対象とする

リニューアル工事が2019年から始まりました。

内容は以下の通りです。

 

種別・行き先表示器をLEDに変更

運行番号表示器の撤去

前照灯は白熱灯からLEDに変更し、新たにフォグランプを追加 また下部についていた尾灯を撤去し、前照灯スペースの下部に

移設

運転台の前面窓に予備ワイパーを設置、前面窓の縮小。

排障器に機器保護カバーを設置

室内内装材の改修

扉横の座席を交換

VVVFインバーターなどの機器類を更新

車両異常挙動装置の搭載

トイレを車いす対応式な機能トイレに変更

車椅子スペースの新設。

デジタル計器をアナログ式に変更(0番台のみ)

 

 

「Aシート車へ改造」

 

 

JR西日本は2019年より、有料座席シートサービスを行うこととなり、223系1000番台2編成の先頭車を

Aシート車に改造しました。

車体は2つ目の扉が埋められ、デザインも521系に似たようなデザインとなり、乗降扉部分に黄色いラインが入りました。

車内は、座席が特急型普通車に相当する設備があり、座席はテーブル付きリクライニングシートとなり、後部に荷物置き場と

車椅子スペースや車いす対応トイレを持ちます。

同車は姫路寄り先頭車の9号車にあり、野洲~姫路間で運用されます。

乗車には500円が必要。

 

「車内ドアボタンの改良」

 

北近畿エリアの223系5500番台にて、ドアの開閉を分かりやすくするため、ドア開閉ボタンの改良が行われました。

 

改良前 文字で(開)(閉)

改良後 点滅(開) 点灯式(閉)に変更

 

「車内ディスプレイの設置改造」

 

東海道線や北陸・湖西線で運用する223系にて、車内表示器LEDから20インチのフルカラー式液晶画面に変更する工事

を2020~2021年にかけて行われました。

ディスプレイは乗降口に設置されています。

ただし全編成ではなく、一部のみです。646両中330両が対象。

 

 

 

 

 

 

     

 

 

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