簸上鉄道5号・6号機関車とは、簸上(ひのかみ)鉄道が新製し、後の国鉄1260形となる蒸気機関車です。

 

「概要」

 

同車の前身は簸上鉄道5号と6号機関車で、ともに1923年製です。

 

1934年に国有化され、国鉄1260形1260・1261となり、鷹取に居ました。

1942年(昭和17年)に1260号が日本冶金工業に貸し出され、岩滝線の敷設工事に使用され、翌年1261号も入線し、2両ともに入線しました。

 

戦時中は2両とも鉱石輸送に従事し、戦後は1260号が昭和電工富山工場へ転勤となり、残る1261号は1967年まで活躍していました。

「主要諸元」

 

製造年 1923年9月

車体長 8.3m

自重  32,6トン

ボイラー圧力 12.5kg

「運転席の様子」

 

1260・1261号は簸上時代に空気ブレーキが取り付けられており、入線後もそのままの形で使われました。

 

「加悦鉄道での活躍」

 

1260号も1261号とともに入線し、ニッケル鉱輸送のために譲り受けましたが、わずか2年足らずでした。

 

戦後は1261号のみ残り、主に旅客を引いてり、大江山製造所で入れ替えで活躍していましたが、DC351の入線により、1967年9月に引退しました。

 

廃車後は加悦機関区や加悦SL広場で展示されてきました。

閉園後、2022年3月29日に姫路市の阿保神社へ

搬出されました。

 

  更新 2022年12月6日。