日本冶金工業大江山製造所DD352 ディーゼル機関車とは、
加悦鉄道の親会社である日本冶金工業大江山製造所が導入したディーゼル機関車です。
「概要」
加悦鉄道には貨物用として、DC351が在籍していましたが、1両で貨物牽引をしていて、予備車がなかったことと故障が多発したため、1974年にDD352を新製しました。
日本冶金工業大江山製造所発注ですが、加悦鉄道では20年ぶりの新製ディーゼル機関車でした。
貨物牽引機として、1984年に貨物輸送が無くなるまで活躍しました。
しかし試運転中に、加悦鉄道線内にて、オイル漏れに匹敵される重大インシデント(トラブル)を起こし、DB201に牽引され、加悦まで引き返しています。
「主要諸元」
製造年 1974年7月
車体長 11m
自重 35t
機関 DMH17SB型
変速機 TCW2.5A型
出力 300PS
「車体」
車体は35tの凸型で、貨物牽引機として優れた形です。
「運用とその後」
最後まで貨物牽引機として、丹後山田~岩滝工場間で使用されました。
加悦鉄道廃線後は森工業を通じて、石巻に売却されています。
この機関車だけ、唯一廃線後に売却された車両となります。