南部鉄道DC251とは、青森県の南部鉄道が新製したディーゼル機関車です。

 

「概要」

 

南部鉄道が1956年に、DC251として汽車会社にて新製した、35t3軸ロッド式機関車です。

1967年に日本冶金工業大江山製造所が購入し、DC351と改番の上、同年8月より加悦鉄道が貸してもらう形で使用を始めました。

 

当車はSLの置き換え・無煙化のために導入したもので、同年度中に加悦鉄道からSLが引退したのです。

のちに登場する、国鉄DD13形で採用される、DS1.2 1.35トルクコンバーターを初めて装備した、先輩です。

 

当機関車の製造は1954年製造の国鉄DD11形(ロッド式 凸型)と1958年製造の国鉄DD13形(液体式 凸型)の間に登場し、これらが液体式で発達したことで、以降日本のディーゼル機関車・ディーゼルカーは液体式で発展していくのでした。

 

「主要諸元」

 

製造年 1956年1月

車体長 8.1m

自重  35t

出力  300PS

機関  DMH36形

変速機 シンコーDS1.2 1.35トルクコンバーター (液体式)

最高時速48キロ

 

「車体」

 

車体は35tのL型と言われる形で、ロッド式となっています。

 

「運用とその後」

 

加悦鉄道では、岩滝専用線の貨物を牽引しました、ないときは合間を縫って、旅客列車も牽引していました。

 

1974年にⅮⅮ352が新製で調達されると、当車は代用として、加悦機関区で待機していました

廃線後は加悦SL広場で展示され、加悦鉄道保存会・宮津海陸運輸さんの手によって、整備されていました。

「加悦SL広場の閉園後は?」

 

閉園後は故郷の青森県五戸(ごのへ)町で保存されることになり、同町の歴史資料館での保存が予定されていて、屋根やホームを設置するという予定です。※変更ありの可能性!

 

閉園後の夏に五戸町の町長が加悦SL広場を訪れ、DC351の様子を視察されています。