国鉄キハユニ40900形とは、1936年にJR芸備線の前身である、芸備鉄道が製作・新製した、機械式ガソリンカーです。

 

「概要」

 

当車は1936年10月、芸備鉄道キハユニ18として、日本車輛製造にて新製した、機械式ガソリンカーで、翌年芸備鉄道が国鉄に買収され、国鉄キハユニ40921とされました。

 

戦後山口県の舟木鉄道が購入し、荷物郵便室を撤去し、キハ二51として使用していました。

1961年舟木鉄道営業休止を機に、翌37年「1962年」に加悦鉄道が購入し、加悦機関区で整備し、キハ51として廃線まで在籍しました。

「主要諸元」

 

製造年 1936年

車長 16m

自重21.5t

定員109名

機関 日野DA59A型

出力135PS

変速機 ニイガタDBG115形トルクコンバーター

 

「車体」

 

車体長16mと定員109名の大型車両で、前後にバケットとよばれる荷物台があります。

また扉の配置も、前後で非対称で独特なシルエットになっています。

 

「車内」

 こちらは加悦寄りから見た車内。

車内はロングシートで、丹後山田寄りに荷物郵便室がありますが、これは舟木時代に撤去され、加悦に来た時点では跡形なくありませんでした。

1993年の大修理の際に復元されたものです。

運転台は腰までの仕切りの半室構造ですが、目隠しの背板がついています。

「交換とインシデント」

 

1970年に同車の軸箱を破損し、台車も疲労していたので、滋賀県の江若鉄道より、台車と変速機をもらい、取り替えています。

 

その後も屋根がへこむなどのトラブルもあったようです。

「改造」

 

1974年に廃止となった北丹鉄道より、暖房装置を購入し、車内を暖かくできるように改造されました。

 

加悦SL広場の閉園後の動きについては、わかりませんので、わかり次第お伝えします。