皆さま、いつもお読みいただいてありがとうございます!
このブログは、私の過去の体験談を書いており、現在は不倫問題にはケリをつけ、次のステージに進んでいます(*ˊᵕˋ*)
至らない点も多々あるかと思いますが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです(⑉•ω•⑉)
2通の示談書を真剣に見つめて確認をしている S を、私は腕組みをしながら眺めていた。
この、一見普通で真面目な人が
どうして不倫なんてしてしまったんだろう。
きっと今まで優等生で特に問題も起こさず生きてきたのではないだろうか。
この人は
「旦那の事を愛している。別れる気はない。償いはしていきます。」
と言い切ったけれど、
きっとまだキレイなところしか知らない。
旦那が裏で風俗に通いまくりだった事を教えようか?
旦那の義両親の厄介さも教えようか?
ちなみに、義両親との付き合いの難しさは結婚した後だけではない。まずは結婚するところからだ。
旦那の兄は、2人の婚約者を義両親に会わせたが、1人は彼女から「あんな義両親とやっていけない」と願い下げ、1人は義両親の猛反対にあって別れた。
結局、別の女性と結婚したが早々に奥さんだけ実家に来なくなっている。
そんな義両親と不倫女の組み合わせ、上手く行くはずがない。
いや、ある意味お似合いか?(笑)
........私から略奪するほど愛しているんだから、
風俗の事も義両親の事もなんとかするんでしょ?
(´σ `) ホジホジ
それはどうでもいいが........
心配になったのは、S の心だ。
S は私とどこか気質が似ている気がする。
だから旦那も好きになったのだろう。
もしも私が S の立場だったら、
罪の重さに耐えかねて生きていられない。
だから、私がSを責め立てたら、彼女を追い詰めて、旦那から離れていってしまうのではないかと思った。
そうしたら、旦那はひとりぼっち。
誰も幸せになれない。
..................
「書けました。」
気づいたら、Sは既に確認を終え、2通に署名捺印も済ましていた。
「ここに書かれていることはしっかり守らせていただきます。お金は出来るだけ早く用意します。
申し訳ありませんでした。」
それぞれ1通ずつ手に取り、大事にしまう。
私とSは無言で向き合う。
「あの人は.......」
私の口から自然に出てきた。
「あの人は、心臓の病気で何度か救急車で運ばれたことがあるの......」
「普段の栄養管理に気をつけて。
生の食べ物に入っている食物酵素っていうのを摂取しないと良くないみたいだから、ちゃんと生野菜や果物を食べさせてあげて。」
Sはびっくりした顔をしている。
「人の家庭を壊してまで得た幸せ..........
たくさんの犠牲の上に成り立っていることを
忘れないで。
簡単に別れたら許さない。
旦那をひとりぼっちになんてしたら許さない。
覚悟をしたんでしょ?
絶対に幸せになりなさい。 」
私の心の中は、穏やかな桜吹雪の風景だった。
別れの季節の桜。
旅立ちの季節の桜
。
目の前の人にエールを送る。
S は涙ぐんでいた。
「じゃ、私は先に出ますね。
さようなら。」
そう言って、千円札をテーブルに置き、
私は店を出た。
この桜吹雪は私もどこかに連れて行ってくれるかもしれない。
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