探偵からの調査結果報告を間近に控えていた頃、

私と子供達2人は風邪気味だった。



夕方になって、3人とも仲良く熱が出たぐすん



その展開の予測がついていたので、
あらかじめ朝旦那に、
「みんな調子が悪くて嫌な予感するから今日は早く帰ってきて欲しい」と言ってあった。


.......が、案の定、定時の18時を3時間も過ぎた21時になっても旦那は帰らないえーん



お子さんがいらっしゃる方はわかると思うが、子供って調子が悪い時ほど、寝ないし、グズる笑い泣き


3人揃って40℃近い熱。


赤ちゃんの長女に続いて、5歳になった長男もベソベソし始めたアセアセもうパニックうずまき
私も意識朦朧アセアセフラフラ


旦那に何度も電話し、LINEでも「もう限界!早く帰ってきて!」と送った。



いつまでたっても既読にならない。



長女と長男を交互に抱っこし、早く泣き止ませて、少しでも寝かせて回復させなきゃアセアセと焦ってるその時........長男が嘔吐してしまったえーん



「.........................」




私はキレた。

静かにぶちギレた。

旦那に。




不倫告白されるまでは、同じシチュエーションでもキレたりしなかった。
でも今は、帰りが遅くなる要素が仕事以外にもある。



片付けをしながら、傍らにスマホを置き、無表情で延々と旦那に電話し続ける。
「お出になりませんでした」とアナウンスがあったら、すぐにかけ直す。



もう、狂気の沙汰だ。

たぶん目がイッちゃってる。



泣き疲れて長女は寝て、
吐いてスッキリしたのか長男も寝息をたてている。

ヤバい顔を見られないで良かった。



私も力尽きてベッドに倒れ込む。


でも、目はイッちゃったままカッと開いて、旦那に連続で電話をし続ける。



何十回電話をかけただろうか?



ずっと呼出中だった画面が急に通話中になった。


「.......はい…....」


「.....もう....みんな熱出て.....本当に限界で......長男くんが吐いて....もうめちゃくちゃで.....なんで.....出ないの??......ねぇ」


熱のせいか、湧き上がる怒りのせいか、
上手く喋れない。


「.......あと10分くらいで着くから.....」ガチャ!


旦那はそれだけ喋ると電話を切った。




私はフラリと立ち上がり、いつもの窓の前に立つ。


今夜は他のどんな日よりも、
絶対に旦那がどちらから帰ってくるかを見逃してはならない。


最後の力を振り絞り、遠くを通る車のランプを凝視する。


しばらくすると......西方面.......

つまりは、旦那の職場とは反対方向から曲がってこちらに向かう車が見えた。


直感でわかる。あれが旦那の車だ。


「ジャリジャリジャリリー」


うちの駐車場に入ってきた。



ほら、やっぱりね。







続きます。










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