江戸時代に中国から日本に入ってきた普茶料理
中国の精進料理ともいう位置づけになるようです。

食事のスタイルも日本の宴席では一人ずつのお膳になりますが、
4人で四角いテーブルを囲み、取り分けながら食べる
というところにも斬新さがあったそうです。

 



その普茶料理を食べることが出来るのが
台東区・竜泉にある普茶料理の店「梵」です。
食事は茶室をイメージした個室でいただきます。

 



精進料理なので、動物系の食材は油に至るまで一切使わずに、
様々な料理を作り上げていきます。
出汁も魚介系はダメなので、昆布を出汁に使っています。

野菜の揚げ物や片栗粉でボリュームを付けたり、
さらにゴマ油も味にボリュームが出るので良く使われています。
ですから、品数も多いので、十分にお腹いっぱいになりますよ。

以前は豆腐に手をかけてチーズ風にしたものが出てきたりしましたね。
今回は麩を使って、サザエのような食感にしたものがありました。
ですから、手間はかかるようです。

創意工夫が施されていますね。

 

この日の昼のコースメニュー(オレンジの数字は写真に対応しています)

1

 

2

 

3と4

 

5

 

6

 

7と8

 


天ぷらを見るとよく分かるんですが、揚げ方はとても繊細。

 

9

 

10

 

 

普茶料理に今一番注目しているのが、
ハラル食の外国人旅行者やベジタリアン
旅行社も対応出来る店はまだまだ少ないので、
店探しに苦労しているとのこと。
私が訪れた日もランチタイムでしたが、
外国人が多かったですね。

通常のコースメニュー(コースのみ)はちょっと高めですが、
ランチはボリュームがありながらも、価格は抑えてあります。
地味ながらもちょっと洒落たひとときを過ごすことが出きます。

ちなみに今回紹介したのは昼のコースで5,000円(税別)

中国と日本の感覚が繊細に混じり合った、見た目も美しい普茶料理。
美味しいものを知った方にこそ、ぜひオススメのお店です。


普茶料理「梵(ぼん)」
東京都台東区竜泉1-2-11
電話:03-3872-0375