毎日毎日、
キャッキャッ ❤とお喋りに夢中なあの人。
ある日、いつものように、
Bさんとだけ、
お喋りに夢中になっていたその人。
Bさんもかなり楽しそう。
こういう時、他の人達は各々誰かと話している。
その人がAさん(又はBさん)と 弾む会話をしだすと、必ず
その人+Aさん(又はBさん)
その他の人達
と、二分する。
誰かがその人+Aさん(又はBさん)の会話に入ろうと、
端からみると3人でいて3人で話してるような体制だけど、
そちらに少し意識を向けると、
その“誰か”は会話には入っていな
い。
黙って聞いてるだけ。
会話に入れないくらいに、
二人の世界(会話)に夢中になっている感じ。
“誰か”は、たまに二人の世界に相づちしたり、
「そうなんだね!」
とか、会話に笑ったりする様子もあるけど、
その相づちをかき消すかのように、その人は、まっすぐAさん(又はBさん)だけを見つめて話し続ける。
自分の相づちには反応してないと気づくと、“誰か”はその場を離れ、別の人達と話し出す。
“その他”の人達で話し出した時、
タイミングによっては二人の世界が終わっていたら、
そこにその人は入ってくる。
入るけど、内容が分からないから会話についていけない。
すると、
“その他”のうちの一人に、
その内容ではない別の会話をふる。
それに答える“その他”の一人。
こうして、その人と“その他の 一人”の二人の世界が出来あがる。
その二人にはまた入り込めないので、
またこの二人を除いた別のグループができあがる。
Bさんは、独占欲が強いのか、
その人が自分以外の人と話し出すとムッスリと不貞腐れ、
不貞腐れたことに気づいたその人は、
Bさんに機嫌取りをするかのように話しかけるが、
Bさんが怒っているような感じだと、オドオドしだす。
けど、Bさんの機嫌がおさまるまで、頑張って話し続け、
再びBさんと二人の世界になる。
仕事が終わり帰る時。
ゆっくりゆっくり帰り支度をするその人。
Aさんだけは、その人が帰り支度を終えるまで待っている。
会話を楽しみたいんだと思う。
Bさんはそれを見ると、不貞腐れた表情でさっさと帰る。
Aさんがいない時にはBさんがその人を待つ。
こうして、帰りにも二人の世界になる。
ある時、他の人達とも同じタイミングで退勤する時が何度かあった。
するとその人は、
急に歩みを遅め、小さな歩幅で歩き出した。
(足のサイズくらいの 歩幅)
Aさん(又はBさん)は、その速度と歩幅に合わせる。
他の人達は普通に歩いて先を行く。
また二人の世界が完成。
何度もこういうのを目撃した私。
ある時たまたま私が最後になった時があった。
私の目の先で、歩幅を小さくしたその人。
その先には他の人達が歩いていた。
歩幅を小さくして二人の世界を作ろうとしたが、その後ろに私がいて、
Aさんが私に話しかけた。
「
!」
としたその人。
やっと築いた、たった20メートルの二人の世界の邪魔者(私)に、
Aさんの背中から、
顎を首にくっつけて、怒りに満ちあふれた表情をし、
上目遣いで私を睨んでいた。
目が「もうこれ以上上を見られない」ってくらいの上目遣い
今思えば、この時から私はターゲットになったようだ。
私が入社して2週間経った時だった。