娘の定期テストが返ってきた時の話。
定期テストで、家庭科・技術・音楽・体育の筆記があった。
実技が不得意な娘は、筆記で頑張ろうと、一生懸命勉強していた。
技術は、塾に高専の(バイト)先生がいて、苦戦していた計算など教えてもらい、「できた!」と喜んでいた。
音楽は課題曲をYouTubeで聴きながら、音符や作曲者の事などを勉強していた。
返ってきたテスト(50点満点)は、
音楽 40
体育 35
家庭科 23
技術 19
(家庭科と技術は会わせて50点満点)
「思ってたよりよかった
」
と喜んでいた娘。
「とくに技術は理解できてないままだったから、塾の先生に教えて貰えてよかったー」
と、ホッとしていた。
だけどやっぱり、この4教科+美術は実技がメイン。
「せめて3だといいなぁ」
と言っていたんだけど…。
技術は植物の栽培。
芽が出た段階で渡され、それを育て記録する。
だけど渡された段階で、
1つはへなへなに萎び、1つは枯れていた。
これは再起不能では……
と思った。
娘はその植物を持ち帰ってすぐに学校から持たされているタブレットで写真を撮り、
「枯れている」
と書き込んだ。
色々手を尽くしたが、やっぱり芽は育たなかった。
何度か先生に、
「新しい種が欲しい」
と伝えたけど、新しい種は貰えず、
そのままになった。
発芽まで育てた先生も、
「芽が出た時には育ちがかなり悪かった」
と話していた。
で、先生が、
「学年で3人しか成功してなく、
みんな、評価はよくない」
「テストも全体的によくない。
20点以上じゃないと。」
「計算は学年で5人しかできてなかった」
と言われ騒然となる。
先生が発芽させ、生徒に手渡された時にはすでに枯れていたにもかかわらず。
家庭科。
実技は
「学年全体で、出来た方だった」
と先生。
実技に不安があった娘は、筆記で頑張ろうと勉強していた。
それを見た先生が、
「あ!そこ筆記で出すよ!」
と言ったので一生懸命勉強した。
が、その問題はテストに出なかった。
テスト後、
「筆記テストが全体的によくなかったのは、先生の出題が悪かったかもしれない」
「だから、評価は実技メインで付ける」
と。
ショックを受けた娘。
先生に裏切られた気持ちになったらしい。
「私、家庭科と技術で2かもしれない…」
と、しょんぼりしていた。
「中3の大事な評価で初めての2……」
と、落ち込み、
「志望校下げようかな…」
「でも、〇〇高校を受験したい」
「でも、2がついたら無理だ…」
「第一志望校は、5教科だけの評価の私立にしようかな…」
と半べそ。
娘は、ため息をつく日々が続いた。
通知表がきた。
運動が苦手な娘は、
「体育はよくて3だと思う」
と言っていた。
「どんなに頑張っても、一生懸命やっても、テストで点数よくても、3以上はつかない…」
と。
通知表。
体育は、やっぱり3
心配していた技術と家庭科は4だった。
技術は20点以下ではあったけど、
学年で5人しか合っていなかったという計算で、5人の中に娘が入っていた事と、
枯れた植物の写真を撮っていた事が“観察記録”として評価されたらしい。
「よかった~」と、ホッとした娘。
「やっぱり志望校は公立は〇〇高校にする!」
と、気を持ち直した。




