Bちゃんは、学年が変わって、●ちゃんと同じクラスに。
●ちゃんは「本当は、Bちゃんはそういう子じゃないと思う。たまたまAちゃんと仲良くなってしまって、Aちゃんに″引っ張られた”んじゃないかな」
と言っていたらしい。
しかしBちゃんは、Cちゃんと幼馴染み。
Cちゃんは、いつも誰かの悪口や不満や噂話を言っていた。
Bちゃんは、Cちゃんと他の子たちと仲良くなったけど、放課後遊ぶこともなく、唯一読書だけは許された自由時間で、毎日塾と習いごとで忙しくしていたからか、仲良くなった子達の趣味についていけず、そのグループから離れた。
別の子と過ごしていたが、そこでも話しが合わなく、●ちゃんから見たBちゃんは疎外感を感じているように見えた。
でも人と接する時、
『悪口と見下しは人を惹きつける』と身についてしまったらしいBちゃん。
①グループから離れ、②グループでは疎外感を感じ、●ちゃんには過去のことがあるからか近付かない。
そこでBちゃんは、●ちゃんの友達に●ちゃんの悪口を言って近付いた。
●ちゃんに劣等感とライバル心を持っていたDちゃんは、
優等生のBちゃんから近付いてくれた事に喜び、一緒にいるようになった。
ただ、Bちゃんが言う●ちゃんの悪口には違和感があった。
「●ちゃん、そうじゃないよ」
と言っても、Bちゃんは粘り強く●ちゃんの悪口(認識違い)を話し続けた。
違和感を感じながらも、『Bちゃんといる』事が優越感に浸れ、自分も優等生になった気になっていたDちゃん
Dちゃんはおかしな認識や解釈をしたり空気が読めない言動するので、一部から敬遠されていた。
Dちゃんはその部分に気付いていたけど、一人になるよりマシだったのかもしれない、と●ちゃん。
(なぜ、●ちゃんがBちゃんがDちゃんのおかしな部分に気付いたのか知ったのは、
BちゃんがCちゃんに話していた事をCちゃんが友達に話していたのを、たまたまそばで聞こえてしまったから)
今度はBちゃん主体で、●ちゃんを見下したり、認識違いから責め立てたりしてきた。
前日休んだため、別日に 図工での絵を描いていた●ちゃん。
「何で今日描いてるの!昨日までに出さなきゃダメなんだよ!」
「昨日休んだから先生の指示で」と言っても、
「だからってダメなんだよ!」
Dちゃんは「昨日休んだから仕方ないじゃん?先生に言われてるんだし」
驚いたBちゃん
Aちゃんの時のようにならない。
「でもー!本当はダメなんだよね!」
「休んだから仕方ないんじゃない?休んでないのに、提出できないのはダメなんだろうけど」
「え?え?で、でも…ダメだよね?!」
「…いや、だからぁ…」
「……ウチ、先生に言いに行く!」
「先生!本当は昨日出さなきゃならないのに、今日描いてるのはダメですよね!」
「●ちゃんが今日描いてるので報告にきました!」
担任はすぐそばで一部始終見ていたらしい。
「 ●さんは提出日に休んだから、先生が今日中に描いてって言ったから●さんはいいんだよ」
「でも、本当は昨日だから、今日はダメですよね!」
「だからね、」
と何度か話してBちゃんを諦めさせた。
Bちゃんは納得していない。
どうしても、●ちゃんを悪い人にしたいから。
ある時、やきそばを作る機会があり、班に分かれ、班の中で役割があった。
Bちゃんは材料を受け取り、役割役に指示や進行をする班長的な係。
●ちゃんは野菜を切る係。
●ちゃんの友達とCちゃんは、炒める係。
が、いざ炒める時に、急にBちゃんが炒め始めたらしい。
なぜか怒っていたBちゃん。
怒りながら、
「何でやらないの?!」
と言いながら、不慣れな手つきで炒める。
Cちゃんは任せっきりで立ったままだったり、仲良しグループの方に行ったりして、やきそば作りに無関心。
●ちゃんの友達は、
「ウチが係だからやるよ」
と、何度も言ったが、
「何でやらないの?!」
と怒っていた。
●ちゃんも「友達が係だから代わってあげて」
と、何度も言ったが、
「友達はボーッと突っ立てるだけじゃん!」
と。
「はあ?やろうとしたらBちゃんがいきなりやり出したんじゃん!それに、ボーッとしてるのはCちゃんでしょ?!」
と言っても代わろうとせず、怒りながら炒めるBちゃん。
お皿を配る係の男子がお皿を用意して待っていた。
Bちゃんにも それを伝えたが、
「お皿係が持ってきてない!早く持ってきて!!」
と怒鳴る。
スッと、お皿を差し出した男子。
「何でウチばっかりにやらせるの?!」
と怒りまくる。
別の盛りつけ係の男子が、固まったまま炒めたお肉を切り出した。
それを見たBちゃん
「やめて!勝手なことしないで!」
と、男子から取りあげ、盛りつけるBちゃん
「何でウチばっかりにやらせるの?!」
と、怒りながら、
●ちゃんと、その友達には、 お皿から麺がぶら下がり、具がまったくない雑に盛りつけれたやきそばを渡してきた。
自分とCちゃん、男子達には丁寧に盛りつけられたやきそば。
見かねた男子が
「これはないわ」「B、なんなの?」と、お皿係の男子と自分のやきそばから、●ちゃんと友達に少し分けてくれた。
「先生!酷いんです!」
と、自分一人がやらされた・皆やらない、と言いに行った。
担任は見ていて事情を分かっていたらしく、
「何で代わらなかったの?」
と言ったが、
Bちゃんは、「皆がやる気ないから私が一人でやりました」
と言ったらしい。
担任が見ていた事を話したが、納得しないBちゃんは、
「ウチが何で怒られなきゃなんないの?!」
と、終始怒っていたらしい。
ある時は、●ちゃんの詩が県の作文集に掲載されることに。
そのための清書を書くよう担任から言われて書いていた。
「何書いてるの?……詩?」
「まだ出してなかったの!?
もう皆出してるよ!?遅くない!?皆出してるのにダメなんだよ?!恥ずかしくないの?!」
「……清書を書いてるの」
『清書』と聞いてBちゃんはピンとくる。
過去に2回、自分も作文集に載ったから。
(作文集に掲載される=学年(学校)代表)
「……?!」と驚いた表情になったと思ったら、
腹がたったらしく、ムッスリした表情でプイッと無言でどこかへ行った。
翌年も●ちゃんは作文集に選ばれた。
Bちゃんは選ばれてなく、それを親に言ったらしい。
また、BちゃんがCちゃんに話す。
Cちゃんが友達にそれを話す。
それを●ちゃんが耳にする。
その話は、
Bちゃんママが、
「なぜウチの子が選ばれないのか」
「●ちゃんはズルをする子だと聞いている。テストの点数も作文集も何かしらのズルをしてると思う。2年連続選ばれるというのがズルをしてる証拠」
「受験しない子が選ばれても意味がない」
「娘の話だと、●ちゃんは大人しくしてるけど、猫をかぶってるだけ。本当はズルくて悪い子」
というものだったらしい。
市や県の作文集に学校代表に選ばれると受験にいい影響があるらしい、と他の親が言っていたのをきいていたから、Bちゃんママは、とくに高学年で選ばれたかったのかもしれない。
「受験もあるし、まだ作文集側に提出前なら、ぜひウチの子を」
と担任に話したらしい。
でも、各学年・学校代表選考は、全教員で話あって決めるらしいので、
Bちゃんママのお願いは聞き入れられなかったらしく、作文集には●ちゃんの作文が掲載された。
Bちゃんは、ママ達の間では凄く評判のいい子。
しっかりしていて、自己管理も出来る。
クラスの代表に推薦されたり、
勉強もよく出来る。
親に反抗する事は一度もない。
偉ぶることもなく控えめ。
真の優等生。
が、ママ達 のBちゃんの印象。
Bちゃんが作文集に選ばれなかった事にママ達も怪訝そう。
さらに、●ちゃんの作文は優秀賞もとったので、ママ達 は不思議で仕方ない様子。
Bちゃんは数校受験したけど、本命は不合格。
第二希望だった学校に入学を決めた。
Bちゃんママは、自己採点は合格ラインだったから、作文に選ばれていれば本命合格できたかもしれないと、周囲のママ達に話していたらしい。