SATORI

内田裕也とザ・フラワーズ(このバンドに日本の女性ロック・ボーカリストの草分け的存在である麻生レミさんが在籍していた)がメンバー交代で元4.9.1(フォー・ナイン・エース)のジョー山中さん(ボーカル)、元ザ・ビーバーズの石間秀樹さん(ギター)、元ザ・タックスマンの上月ジュンさん(ベース)、和田ジョージさん(ドラムス)の4人による体制になり1970年2月にフラワー・トラベリン・バンドに改名し再出発した。内田裕也さんはプロデュースを担当する。本物の実力者の揃った本格的なロックバンド?だった。

ザ・タックスマン:1968年3月20日発売

全員美男子?で揃えたGSだった。

ザ・ビーバーズ:1967年11月10日発売

このグループはGSの中では圧倒的な実力で玄人受けするバンドだった。成田賢さんのボーカル、石間秀樹さんのギターこの2枚看板に加え元スリー・ファンキーズに在籍していた人気者の早瀬雅男さんがいたのだから凄かった。

1968年7月後半:横浜プリンス

SATORI:1971年4月25日発売

 

【A面】①SATORI Part1 ②SATORI Part2 ③SATORI Part3

【B面】①SATORI Part4   ②SATORI   Part5

 

1973年2月に発売された4枚目のアルバム「Make Up」にも「SATORI Part2」が収録されているが、このアルバムは全曲素晴らしい。私のレコード・コレクションの中でもベスト10の中に入る名盤である。東洋的な旋律の上に乗るジョー山中さんの高音の歌声と石間秀樹さんのスライド・ギターを駆使した「SATORI」は高い演奏力とあいまって無国籍的な一種独特の世界を展開している。

 

当時の4人