「チュン・・チュン・・・」

小鳥のさえずりか
それとも
幾多の試練をくぐり抜けてきた男が運命という名のレールに抗った時に発する音だろうか・・

まあさしづめ
幾多の試練をくぐり抜けてきた男が運命という名のレールに抗った時に発する音だろうな・・

「フ・・」
俺はそんなことを考えながら古びたバス停で来るはずのないバスを待っていた

一日一本しか来ないのだ。
それを逃した俺はただ呆然と、明日のバスを待ち続けている。
真夏の日差しがゾボゾボと注がれるこの時間は永遠とも言えた。
例えるなら、靴べらを大量購入した際に訪れる柔らかな悲しみ。それをボイルするかのように包み込むまなざし。有限とも思えたそのひとつなぎのメビウスは、美しく、儚い。それを覚悟した者たちだけが得られる輝きから堕ちた綻び。といったところか・・

俺は、持ってきたニンテンドー3DSを取り出し電源をつけた。
まだソフトは何も所持していないので本体の設定をいじっては初期化して・・を繰り返していた。

ちょうど50度目の初期化が済んだ頃だろうか。
気づけば大粒の雨が降り注いでいた。

「もち巾着」

俺はそうつぶやくと、両足の間接を外し、引き続き3DSの本体設定いじりを楽しんだ。



World
is beautiful and fleeting.



グーグル翻訳を使った。



第二話~完~


「チュン・・チュン・・」

小鳥のさえづりか・・それとも、無数の光のプリズム達が交差し合う時に出る音か・・
まあさしづめ無数の光のプリズム達が交差し合う時に出る音といったところだろうな。
俺はそんなことを考えながらモーニングを堪能していた。


「フ・・」
世界はいつだって眩しい
つい目を背けてしまうほどの眩さ


「・・ぺこぺこぽん」
俺はこの世界の眩さをその言葉で例えた
世界はいつだって等しく眩しかった。

いや、眩かった。



俺は朝食用にと作っておいたキムチ鍋を頭からかぶりこう呟いた。

「キムチの味がする」


悲しみや苦しみ、全てここにあるのならば


嗚呼、神よ、大地の精はなぜ私に喜びを与えてくださるのか。



頬にへばりついたキムチをポケットに詰め込み、俺は深く頭(こうべ)を垂れた。


「I'm morning.」



俺が今考えた英文だ。




第一話~完~









ひじきの煮物は嫌いじゃない
いつも俺の心を揺り動かしてくれるから

切干大根の煮物も嫌いじゃない
いつも暖かい言葉を囁いてくれるから

かぼちゃのそぼろ煮は嫌いだ
泣き喚く俺の腕をへし折ったから

人間はかくも美しい

「儚いご飯としがないご飯をどうにかしたい儚いご飯としがないご飯をどうにかしたい儚いご飯としがないご飯をどうにかしたい儚いご飯としがないご飯をどうにかしたい儚いご飯としがないご飯をどうにかしたい儚いご飯としがないご飯をどうにかしたい」

病んでるあなたはいつもそう言いながら一度乾燥させた昆布を腕に叩きつけて笑っていたよね
ありがとう


これは
皿うどんの話ではない
「100円でおいしいご飯が食べたい100円でおいしいご飯が食べたい100円でおいしいご飯が食べたい100円でおいしいご飯が食べたい100円でおいしいご飯が食べたい100円でおいしいご飯が食べたい」

彼は病んでいる

「こんな話を知っているかい?」

彼は目薬を飲みながらそう言うので

「なんだい」

そう答えると

「100円でおいしいご飯が食べたい100円でおいしいご飯が食べたい100円でおいしいご飯が食べたい100円でおいしいご飯が食べたい100円でおいしいご飯が食べたい100円でおいしいご飯が食べたい」


彼は病んでいた

今日も彼はクラシックを聴きながら
トランスを口ずさむ

「ワッペン」

彼は業務用のボンドを飲み干すと、笑顔でそう言った

「これが最高なんだ」

ペンキ塗りたてのベンチに寝転がり、彼は笑顔でそう言った

人は悲しみから逃げるとき
いつもアスファルトに咲く一輪の花を
湯豆腐に見立てて殴っていたよね

人は喜びを分かち合うとき
いつもアスファルトに咲く一輪の花を
湯豆腐に見立てて殴っていたよね


母より