OVERVIEW
再生医療とは?
💐幹細胞とは
私たちの身体は神経、皮膚、骨、筋肉、内臓など様々な組織からできていますが、細胞は役目を終えると新たな細胞に置き換えられることで、その組織の機能が保たれています。
この生命活動の維持に必要な新しい細胞を供給しているのが、『幹細胞』といわれる細胞です。
💐幹細胞の種類
⚫︎「全能性幹細胞」
最近流行りの再生医療でよく聞く『幹細胞』というのは、1つの細胞から、ありとあらゆる細胞が作り上げられるというイメージがあると思いますが、
実は受精卵も幹細胞の1種で、最初は単なる1つの細胞ですが、あらゆる組織に変化(=分化)することができるので「全能性幹細胞」と呼ばれています。
⚫︎「多能性幹細胞」
一方、1つの細胞から1つの身体を作ることまではできないが、体を構成する全ての組織細胞や生殖細胞に分化できる幹細胞を『多能性幹細胞』と呼び、その中でも生殖細胞以外の組織細胞に分化できる限定的な多能性をもつ『体性幹細胞』とは区別します。
通常『体性幹細胞』は、皮膚なら皮膚、血液なら血液というように、決まった組織を構成する細胞になる性質を持っています。
⚫︎「間葉系幹細胞」
この体性幹細胞の中でも、『間葉系幹細胞』(かんようけいかんさいぼう)という細胞は、主に私たちの身体の皮膚や神経、消化器以外の臓器の元となりますが、多能性幹細胞に似ていて、条件次第では色々な細胞に変化する事ができるという特殊な性質を持っています。
💐間葉系幹細胞の性質を利用した治療法に期待
幹細胞のなかでも『間葉系幹細胞』は、同じグループである「骨や軟骨、血管、心筋細胞」に分化できる能力はもちろんのこと、他のグループである「神経細胞や肝臓の細胞」にもなれる性質を持っており、現在、再生医療の分野では大変脚光を浴びています。
この『間葉系幹細胞』には、
主に脂肪、骨髄、臍帯、歯髄由来の幹細胞があり、
▷失ったり機能が落ちた細胞を
新しいものに入れ替える
『細胞補充療法』
▷間葉系幹細胞から分泌される物質の免疫制御作用、抗炎症作用、血管新生作用を利用した
『細胞治療法』
に期待が寄せられています。
このうち『細胞補充療法』は、自分自身の幹細胞を採取して培養し、体内に戻すため拒絶反応がないことが利点ですが、治療できる施設が限られていることや費用が高いことなどがネックになっています。
そのため、他家(自分以外の人)由来の幹細胞を用いた治療は、安全性にも問題がない上に手軽に行え、コストも安いことが利点です。
💐幹細胞培養上清液で
細胞を修復・再生
最近、幹細胞を培養してできた幹細胞培養上清液には、コラーゲンやヒアルロン酸など組織修復・支持に欠かせないタンパク質だけでなく、
幹細胞が放出した成長因子、サイトカイン、エクソソーム、ケモカインなど実に数百種類以上もの生理活性物質が含まれており、
細胞の修復・再生
免疫調節
抗炎症(アレルギー)
などの治療効果が幹細胞自体を戻したのと同じ様に再現される
ことが期待されています。
このエクソソームとは、細胞と細胞の間の情報伝達に使われている物質で、2重の細胞膜の中にRNA(転写遺伝子)やタンパク質を含んでいて、重要な情報を必要な場所に伝える物質なのです。
これらの生理活性成分は、
お互いに作用し合うことにより、体内で損傷した組織や細胞を修復したり、元々体内にある自身の体細胞を再生へと導きます。
次回は、
この『幹細胞培養上清液』や
『エクソソーム』にどのような効果があるかについてお話ししますね!
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