そもそも円キャリートレードとは、何か簡単に説明します。

円キャリードトレードとは、超低金利の円を調達(借入)して、それを外貨に換えて高金利国の資産で運用して運用益にに加えて金利の利ザヤを稼ぐ取引の事を円キャリートレードといいます。

 

ドル円との相関性が高いと言われている日米2年金利差は利下げ決定まえには3.1%まで縮小していましたが、9月のFOMCで0.5%の大幅利下げが決定された後に米金利が上昇したため現在は3.8 %近くまで拡大してきました。

FRBが利下げを開始したにも関わらず、日米金利差は約0.6%拡大したことになります。米国経済の堅調さに加えてトランプ次期大統領が掲げる拡張的な財政政策などは、インフレ再燃リスクをはらんでおり米金利が上昇基調を強めた事が想定されます。10月以降のドル円上昇は、日米金利差の拡大が大きな理由かと思います。こうした中でシカゴ投機筋は、9月24日時点のやく6.6万枚をピークにネット円買いポジションを解消し、11月5日時点では約4.4万枚の円売りポジションに転換してきました。

今後投機筋が今年3月から7月初旬にかけて見られたような低金利通貨の円を借りて高金利通貨のドルで運用するいわゆる円キャリートレードを復活させるかどうかが大きなポイントとなりそうです。

投機筋が円キャリートレードを復活させる可能性は、円キャリー取引は一定の日米金利差とボラティリティー、予想変動率の定位安定が2大要件です。

日米金利差については、足下の米金利上昇でキャリートレードに魅力的な数字に拡大してきました。もう一つの要件であるドル円のボラティリティーも重要なイベントである米大統領選通過後に急展開してきました。1ヶ月ほどのボラティリティーは米大統領戦前には一時14%近くまで上昇していましたが、足下は10%を下回ってきています。

円キャリー取引が拡大した今年3月から7月初旬にかけてボラティリティーは概ね7%から8%でしたのでその水準まで下がって来れば円キャリートレードをする取引がふたたび拡大する事が考えられます。

 

これらを踏まえて今後のドル円の見通しは投機筋の円売り余力が十分に残っている現状を踏まえると円キャリートレードの復活でドル円は一段落を形成する可能性があります。米大統領選後は株高、ドル高、円高に振れやすいアノマリーも相まってドル円は年内にも節目の160円台の攻防があっても不思議ではない可能性がデータ的にはあ

りますが、先日のブログでも書かせていただいた様に、私はドル円は下落していく予想だと思います。

 

今回は昨日のCPIの結果を受けて12月の利下げ観測が強まった事もあり可能性は少ないと思いますがデータ的には多少の可能性もあると見てブログに書きました。