2月は1度も更新することなく3月に突入してしまった。
今年の目標は「残す」だったのに、日々の記録は何も残せず
あえて残せたものと言えば「更新のない空白の一か月」という
我にとって不名誉な記録であろう。
さて、気になるのはトイレットペーパーの買い占め問題。
マスクに使うパルプが不足しているために、トイレットペーパー
に使う原料がマスク用に加工されるため不足するというデマが
SNS上で拡散したことで、各地で買い占め騒動が生じたらしい。
残念ながら1970年代のオイルショックから私たちの心理は
ほとんど変わらないようだ。
デマを流した人を逮捕してしまえ!という声がネットを中心に
高まっている。もちろん事実とは異なる情報を社会に流し、
ここまでの混乱が生じているのですから処罰感情が生まれるのは
仕方ないだろう。
しかし冷静に考えてもらいたい。
「この情報はデマだ」と誰が認定するのだろうか。
もしその認定を政府にゆだねることになれば
時の為政者が自らの不正を他の人が告発したとき
「それはデマだ」と認めてしまえば簡単に逮捕できて
しまう。恐ろしいことである。
緊急事態条項もそう。想像してみてください。
何をもって、だれが緊急事態と認めるのだろうか。
結局、大事なのは各人が能動的に情報を精査する能力を
高めることでしか乗り越えられない課題ではないだろうか。
私たちの社会は物事があまりに便利になりすぎて
すべてを「受け身」でとらえてしまうことが多くなった。
そしてその受け身で得た情報に感情が簡単に振り回されてしまう。
そして「感情」と「行動」が直結し結果として安直な結論を
導き出すという状況になっていないだろうか。
自らよく情報を精査し「考え」て「行動」するという
行為にもっと貪欲でありたいと思う。