聖地 | 忍成修吾オフィシャルブログ Shugo Oshinari Powered by Ameba

聖地

グランドキャニオン国立公園を出て草原を走り目的地へのスタート地点に到着。

ここファラパイヒルトップからは車を降りて歩いて行く事になります。


20km程行くと目的のハバスフォールというハバス族の聖地に着きますキラキラ


ここから先は地図も標識もありません。。


道標は馬の足跡と馬糞…


これを辿りながら、ハバスパイという村を目指す事にしました走る人


村に物資を運ぶのに村人達が馬を連れてファラパイヒルトップまで上がって来るのです馬
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崖を降りて行くと岩と砂のまさに砂漠でした。

道が砂なので想像より険しい道だと思いました。


次の日は友人がアメリカにある取引先の会社にアポイントをとっていて挨拶に行く為、この日は日帰りの予定…

出来るだけ早足で進む事に。。
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少し進むと景色が少し変わって、より谷っぽくなってきました。
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早朝から活動してたので、途中で空腹になってしまい昼食用に買ってあったリンゴを囓りながら進みました。
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3時間程歩いて、ようやく村に到着‼

結構、ぐったりで帰りは馬に乗せてもらおうよ、と…


村にあるツーリストに行くと、馬は明朝の7:00にならないと出せないと…。


ねばって交渉してみてもマネージャーに聞かないと分からないと言われ、マネージャーが帰って来る時間を聞いて先に滝に行く事にしました。。



ここまでの道のりで完全に2人とも日ざしにやられ、無言で歩き続けると
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ハバス滝の手前の滝に到着!!!!


一気にテンションが上がりましたアップ


そこから、また数キロ歩くと遂に…
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ハバスフォール!!!!!!

もう絶景でした!!!!!!


しかもここの滝、泳げるんです‼
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人が小さく見える程の滝。

石灰のせいで青白くなった水。

凄く綺麗でしたキラキラ


この川はそのままコロラド川に合流するんだそうです。


川で昼食のパンを食べて遊んだ後、また先程の村に向かいました。


ここまで来るのに相当疲れてしまったのと、帰り道は登りが多い事を考えても帰りは馬がいいね。と話しながら村に到着。


ツーリストに行くとマネージャーらしき人が…

早速、交渉‼‼



が…、やはりダメでした汗


仕方ないので、帰りも歩きで…






村の出口のあたりまで歩くと、今朝みた馬達が荷物を乗せファラパイヒルトップから戻って来るのとすれ違いました。


馬達もかなりバテてるのを見て。

確かにこの子達をもう一度行かせるのは酷だねと、2人で話していました。



帰りは、かなり過酷で度々休みつつ水分補給。。


ミネラルウォーターを持って行っていたので、身体から出てしまった塩分は汗を舐めて補って進みました。



お互い口数も減って、黙々と歩いていると。


だんだん日も沈んできて、いよいよ急がないとまずい状況になってきました。。



とはいっても行きより大分ペースも落ちて、まだまだ先は長く。。


とうとう、太陽が山に隠れてしまいましたあせる



日が暮れると、景色も違って見えて先に進むのには馬糞だけが頼りでした。



日も暗くなってきた頃…


とうとう、道が分からなくなってしまいました。

水も残りわずか。。


いったん止まって、相談。



登ってきた坂を一回下まで降りて分岐していた所まで戻りました。。



左に行けば、今下って来た坂。

真っ直ぐ行くと谷。



少し谷を進んでみる事にして、進んで行くと馬糞が見当たらなくなり…


不安になり、もう一度話し合い馬糞の道を行けば必ず道には出るはずと先程道に引き返す事に。。


丘を登って行くと…



ようやく見覚えのある崖に辿り着けました‼


見覚えがなかった道は行きの際、走って過ぎた為に景色覚えてなかっただけだった様で、道が当たってたのを確信して安心しました。。


崖を見上げると、上までは果てしなく…

水は残り後一口。

日はほぼ沈んであたりも暗くなり視界はギリギリ見える程度に。


気をつけながら崖を登り始めた所、途中で足がつってペースが物凄く落ちてしまい、友人に先に行ってもらいました。。


完全脱水症状を起こしてしまって、足もつりやすくなり。

つっては伸ばし、つっては伸ばして。を繰り返して少しづつ後を追いました。


残りの水も飲みきってしまい、視野も狭くなり、日も沈み…


壁を触りながら、足を踏み外さない様に少しづつ進む。


上を向いても頂上は見えず。。



止まっちゃだめだと言い聞かせながら振り絞って登りました。



ようやく駐車場に着くと、先に着いていた友人が誰かにライトを当てられ止められていました。


近くに行くと。

Like a policeと名乗ってると教えてもらいました。。



話を聞くと、どうやらここは日帰り禁止だったそうで…。


そりゃそうだ!


と、思いました。。


村で全然交渉に応じてくれなかったのも納得がいきました。。



知らないで日帰りしたと説明すると、どうだった?と聞かれ

2人して、絶対やめるべきだと言うと、、笑われました。。


少し話して、許可をとったのか聞かれ。noと答え…

誰かにお金を渡したかと聞かれ、

それもnoと答えると。


危ないから、すぐにここから離れろと言われました。。



車に乗り込み、急いで出発DASH!


今朝の草原で壊れていないか心配でしたが、多少見慣れないランプはついてたものの無事に動いて一安心。


車に置いていた水は暑さでお湯に変わっていました。。


帰りは舗装されてる道を。。

とはいっても、

中央線や路肩には所々草が生え、周りは今朝走ってきたであろう草原が広がっている道。


暫く、走っていると急に


草原からキツネが飛び出して来ました!!


驚いて道路で止まってしまったので、こちらも車をとめて見ていると、また草原へ消えて行きました。


また暫く走ると、今度は草だと思っていたところにフクロウが中央線に‼


凄い大自然だね…


と、話していると


今度はでっかい雄鹿が飛びたして来て



思わず、避けろー‼

と、叫んじゃいました。。



ホントとんでもなく色々大自然な所でした…。



自治区から出て国道に入っても次の町まで100km以上あり、だんだんガソリンの残りが心配になってきました。。


何とか最初の町に着けたものの空いているスタンドが無く、また次の町に…


やっと大きな町に入り、空いてるスタンドを見つけギリギリ間に合いました。。


そこで、スポーツ飲料とカフェイン入りのドリンクを買って、再出発車


スポーツ飲料をがぶ飲みして、ようやく復活‼


時間も遅くなり、体力も限界で友人宅まで行くのは諦めようと。


残り200kmまで、頑張ってそこでモーテルに泊まる事にしました。

街から2、3時間ほど走って、200kmをきったところでフリーウェイを降りました。


モーテルがあったのは偶然、有名な旧国道ルート66。

モーテルも初めて海外に出た一人旅の時に泊まった、ホテルと同じ系列のところでした。


この日は最後まで思い出深い日になりましたキラキラ

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ここまでの旅で泊まったホテルのカードキーを記念に持って帰って来ました音譜