三浦瑠麗さんとは
私がフジテレビにいた最後の数年
同じ番組を担当させてもらい

どんな時にもその変わらぬ
その姿勢と佇まいと品格に
「本当にこの肩に寄りかかってしまおうか…」
と思うほど、
信頼を寄せている女性です





初対面の印象は、正直
「怖い…」でしたが
(今もちょっと怖い時がありますが(・∀・))

年齢が私の姉と同じ3つ上
出身が同じ平塚市だったということもあり
毎週、番組でお会いするたびに
少しずつ色々な話をさせてもらいました

そして
会話を重ねていく度に、
「この人はなぜこんなにも
よく戦って、よく怒って、よく笑うんだろう」
という個人的な興味が膨らんでいました

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瑠麗さんの自伝です

出会い、出産、子育て、仕事や
幼少期の経験、耐え難い痛みなどを通し
驚く程に自分を冷静に分析して
女として生きることの意味を語っています


時系列が章ごとにバラバラですが
考えてみれば、私も過去を振り返り
様々な記憶を呼び起こす時は
1番古いものから順番ではないよな…と

文学的な、いつもの瑠麗さんの文章ですし
冷たくも熱い、いつもの口調なので
瑠麗さんの喋り方を知っている人は
頭の中で彼女の声で言葉が再生されます



「あなた自身を、
出来事や外部に定義させてはいけない。
あなたのことは、
あなた自身が定義すべきなのだから。」
(P.139より)

「私たちは限られた時間を生き抜こうとし、
今が過ぎ去らないように、
その時々に果実を味わいつくそうとする。
けれども、
口にした果実の意味を理解するのは
きまってあとになってからだ。」
(P.113より)





私が瑠麗さんと出会った時に感じた
「この人、人生何周目だろう?」
という疑問は、
この本を読んで分かった気がします

きっと、繰り返し読むと
この壮絶な記憶をあえて思い返し
ストレートだけれど穏やかに言語化して
本として残してくださった意味が
もっと分かってくると思います


大切に生きよう…と
心から思い、震える1冊でした